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師勝西小 合言葉 「あ」あいさつを大切にする 「い」いのちを大切にする 「ち」ちえを育む

20220221 朝礼 校長先生のお話

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 最近、一人一鉢に水やりをしている子をよく見かけます。毎朝、水を汲んで、ゆっくりあげる姿が立派ですね。一鉢のお花たちは自分で歩いて水を飲みにいくことができません。だから、きっときちんと水やりをしてくれる子のお花はとても喜んでいると思います。
 鉢の植物を見ると、いつも思い出す写真とお話があります。
 それは、ヨーロッパ家具の会社が学校でした実験です。
 二つの全く同じ大きさと同じ種類の植物を用意しました。Aの植物ともう一方Bの植物を同じ場所におきました。二つとも同じ時間日光に当てます。水も同じ量を同じ時間にあげました。肥料も同じ分量、同じ時にあげました。たった一つの条件だけ変えて、すべての条件を一緒にして学校においたのです。
 たった一つ変えた条件とは、それは、いつも話しかける言葉です。
 この実験は、人間の言葉が、植物の生長に影響をあたえるかを見るための実験でした。
 右のAには「えらいね」「葉っぱがきれいだね」「緑色が美しいよ」「大きくなってね」「かっこいいよ」「また木が太くなったね」「元気でうれしいよ」とやさしく思いやりのある「ふわふわ言葉」をかけ続けました。
 一方、左のBには「枯れればいいのに」「きたないなあ」「かっこわるい」「大きくならないで」「みっともない」「まだ元気なの」と悪口やいじめるような「ちくちく言葉」をかけ続けたのです。
 1週間目から変化が現れました。言葉を30日間、約1か月かけ続けました。どうなったと思いますか?
 右のAがふわふわ言葉をかけた植物です。左のBは残念ながらこの後、枯れてしまったそうです。
 耳がどこにあるのかわからない、植物でもじっと聞いているのか、言葉のもつ力を受けるのですね。
 昔の人々は、「言霊(ことだま)」と言って、言葉には霊が宿っており、言葉の使い方が人の幸せと不幸せを左右すると信じていたそうです。
 この考え方は、今でも通用すると思います。人に言われた一言で、とても暗く嫌な気持ちになったり、逆に励まされたりする経験は、ありませんか。また、つい言ってしまった一言で友だちの心を傷つけてしまったことは、ありませんか。校長先生も小さい頃、よくお母さんに口ごたえをしてしまったことがありました。
 こんな詩があるのを知っていますか「その一言」
 その一言で励まされ    その一言で夢を持ち     その一言で腹が立ち
 その一言でがっかりし  その一言で泣かされる   ほんのわずかな一言で
 不思議に大きな力を持つ ほんのちょっとの一言で
 ことばは美しく      心やさしく   
これは、高橋系吾という幼稚園の園長先生の「その一言」という詩です。
 校長先生のお気に入りの詩の一つです。

 この前、昇降口での出来事です。低学年の子が、友だちのことを「○○さん、○○なんだって 」と大きな声で言っていました。それを聞いていた高学年の子が、「そんなことは、言っちゃいけないよ」と 、その子に優しく言葉をかけていました。
 またある日、はがれそうになった掲示物を張りなおしていた校長先生に、通りかかった子が「ありがとうございます。」と、言ってくれました。校長先生もとても嬉しくなりました。「ふわふわ言葉」は、 大人とか子どもとか関係なく、人の心を優しくあたたかい気持ちにしてくれます。
 コロナとの闘いが続いています。ストレスがたまって、何だかイライラして、落ち着かないで八つ当たりする大人も世の中には増えてきています。
 君たちは、しっかり自分の心をコントロールできる心のたくましい人になりましょう。
 君たちなら、ほんのちょっとのやさしい言葉がかけられる人間になれますから。
 「ことばを大切に 思いやりの心あふれる 師勝西小」をみんなでつくっていきましょう。

20220207 朝礼 李広将軍から

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 さて今年は(なにどし)か分かりますか?そうトラ年です。
 この一年間をトラ年と名付けていますね。日本という国の令和のトラ年になります。
 未来のリーダーになる君に、今日は「トラ」にまつわるお話をしたいと思います。
トラ年は干支の何番目になっていますか?干支はいくつあるか知っていますか?
そう12に分けられていますね。なぜ12かは宇宙の木星と関係していますが、今日は、そのお話はしません。さて、十二支です。全部言えますか?子・丑・寅・卯・・・。 言えたかな。昨年もお話しましたが、復習で少し同じ話をします。
この十二支が生まれたのは今から3500年ほど前の中国の「殷」の時代です。もともと方角(子午線)や日付・時刻(正午、午前)を表すために使われていましたが、干支の漢字(子丑寅…)がみんなには覚えにくかったので、覚えやすいように2000年ほど前、中国の後漢の時代に王充(おういつ)という人が身近な動物を割り当てて本を書きました。 
これが十二支に動物が使われた始まりと言われています。だから、今の動物の漢字(鼠牛虎…)と違いますね。ちなみに十二支は日本以外の国にもありますよ。タイやベトナムはうさぎの代わりに猫が入って、来年はネコ年なんです。中国では亥(イノシシ)の代わりに、豚年があるらしいです。国によって微妙に違いがあります。面白いですね。
昨年は、日本の昔ばなしにあった「十二支のはじまりの話」をしましたが、覚えていますか?図書室にある絵本なのでぜひ、読んでみてくださいね。
 さてトラというと、昔は中国や朝鮮半島ではとてもたくさんいました。10万頭くらいいたと言われています。しかし今では、4000頭くらいで絶滅しそうなくらい少なくなってきています。でも昔はとても身近な動物でした。
虎はとても強く、足が速く、雄々しく堂々として、お母さん虎は子どものためにどんな苦しいこともする言われがあります。
虎がつく諺には「虎は千里行って千里を帰る」「虎に翼」「虎穴に入らずんば、虎児を得ず」「虎の尾を踏む」「虎視眈々」などたくさんあります。ぜひ、調べてみてくださいね。
校長先生は、虎と言うとすぐに思い出すのが「李広将軍」を思い出します。中国で本当にいた将軍です。「李広将軍」は、弓の名人でみんなから尊敬されていました。敵に向かうときは先頭に立って勇敢に戦います。王様からご褒美をもらうと部下に全部あげていました。だから、部下たちも喜んで働きました。敵から恐れられていた李広将軍でしたが、お父さんお母さんを大切にする家族思いの優しい将軍でした。そんな李広のもとに悲しい知らせが届きます。「将軍のお母さまがトラに襲われました」
「なに、母上が」虎が村にやってきて家々をめちゃくちゃにしたというのです。
李広のお母さんもにげおくれてしまったのです。「おのれ、虎め、許さん」と李広は悲しみと怒りで目を真っ赤にしました。村人から頼まれ、虎退治をすることになりました。みんなの命を守るため、どんどん山奥に入っていくと、ようやく虎を見つけました。ところが虎は風のように早く逃げていきました。野を駆け、山を越え、必死に追いかけ、その時、ドウっとくぼ地に足を取られ、李広は倒れてしまったのです。
「しまった」李広はトラの姿を見失ってしまったのです。
李広は歯ぎしりをして悔しがりました。「必ずしとめてみせる」と心で誓いました。次の日も、また次の日も足跡を追って探し回りましたが、肝心のトラは見つかりません。
でも、李広は決してあきらめません。「トラをたおすぞ、母のかたきをとるぞ」と心はますます強くなっていきました。虎を追い続けていたある日、野原を進んでいると、遠くにトラの姿を見つけました。「見つけたぞ、逃がすものか」李広は弓に矢をつがえると、力を込めて引き絞りました。キリキリと弓を引く音、真剣な目で目標のトラを見つめて矢を放ちます。
ビューン、ものすごい鋭い音を立てて矢が飛んでいきました。矢はトラに命中しました。
ところが、トラのそばに寄って見ると、それはトラではなく大きな石だったのです。
矢じりまで深く石に突き刺さっているのを見て、李広はびっくりしました。
 その後、ためしに石に向かって矢を放ってみましたが、何本やっても跳ね返って石に刺さることはありませんでした。
 「そうか、必ずたおす、という強い心があったから、石に矢を刺すことができたのか」
「強い心が大切なのか」と李広は思いました。
この話が村中にひろがり、村にトラも近づかなくなり、李広は村人から「石虎将軍」と呼ばれるようになったそうです。
これは、高校の教科書に載っているお話です。この李広の李は「すもも」の意味でもあります。この李広の人柄や人徳をたたえる言葉がたくさんあります。
「桃や李(すもも)は、ものを言うわけではないが、美しい花を咲かせ、おいしい果実を実らせるため、自然と人が集まり、そこに蹊(こみち)ができる」という意味です。俳優の松阪桃李くんもここから名前をつけたそうです。
今日のお話は、人の一念「強い気持ち」「念じること」「必ずやる心」が大切という李広将軍のお話でした。
今年の計画を必ずやりとげる強い心でたくさんの知識を身につけてほしいと思います。そして、知識を知恵にかえて、幸せを感じて欲しいと思います。
未来のリーダー、世界のリーダーになる君へ「知識をもとめ、知恵があふれる 師勝西小」をつくりましょう。これで校長先生のお話を終わります。

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