最新更新日:2024/04/26
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師勝西小 合言葉 「あ」あいさつを大切にする 「い」いのちを大切にする 「ち」ちえを育む

朝礼のお話 まとめ 210308

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 おはようございます、最後の朝礼になります。今までお話してきたことをもう一度、おさらいをします。
 6月29日、学校が再開して、マスクや手洗い、人との間をあけることなど、我慢をさせられている君にある女性の話をしました。6月27日に生まれたその人は、目だけでなく、耳も聞こえなくなり、口も上手く話せなくなってしまった方です。名前を覚えていますか?そうです、ヘレンケラーです。三つ障害があっても希望をくれた人です。
 7月13日、「い・ま・あ・け・て」覚えていますか?(時間をとる)自分から先にあいさつする6年生の様子を紹介しました。「あいさつは年下から先に、目下の者から先に」という言葉があります。先日、きちんとお辞儀をする班長を見てとても気持ちがよかったと学校におほめの電話がありました。
 9月7日、カナダの学校で瞑想をしたクラスは算数の成績がグーンと上がったことを言いました。では、少しだけやってみましょう。「合図があるまで、目を閉じます」・「目を閉じて、背筋をのばし、ゆっくり息を吐いて・(間)・はい吸って・止めて・吐いて」「呼吸に注意をむけます」・「続けてします・はい…(30秒)」「やめて」、どうでしたか?呼吸を意識するのはとても大事ですよ。心静かに落ち着いた生活をしましょうね。この日マラソンについても話しました。2500年前の9月、ギリシャ戦争勝利を知恵を出し短い言葉で伝えるために「エワンゲリオン」と叫んだお話です。人間は、しなくちゃいけないことは、はじめは頑張ります。でも、途中で嫌気がさして、投げ出したくなるのが多いものです。この時、がまんして、最後まで成し遂げるためには、「強い心(精神力)」が必要です。そして、どうやったらよくなるかな」という知恵が必要です。だからちえをつけましょうねとお話しました。
 9月28日、天国と地獄の長い箸のお話をしました。覚えていますか?天国と地獄の分かれ目は、「自分さえ良ければ、人の事なんてどうでもいい」という考えを持つのか「まずは、相手のことを大事に」という考えを持つのかで決まるのです。君も自分のことばかり考えて、人のことは考えずに言ってしまったり、行動してしまったりすることがありませんか?相手の事を考える生活をしましょうと伝えました。
 10月26日、任命式から一週間過ぎた朝礼です。たくさんの人が一緒に生活して、遊んだり、おしゃべりしたり、笑ったり、食べたりしたりするので、けんかがあるのは当たり前です。そんな時は、素直に「ごめんなさい」と言える子になりましょう。「ごめんなさい」は魔法の言葉です。言う前は、とても重く苦しいですが、言った後はスッキリします。心のやさしい師勝西小の子どもは決して人の悪口を言ったり、いやな事をしたりする「いじめ」をしないと信じていますからね。
 11月9日、人間の価値・値打ちについてお話をしました。1000円札と1万円札のお話です。両方とも紙きれで同じお金ですが1万円札の方が、値打ちがあり、「価値」「レベルが高い方」「役立つ」事を君は知っています。人間も同じです。みんな同じ人間です。子どもは、どこの小学校にもいます。でも、挨拶のできる子とできない子、人にやさしくできる子とできない子、どちらが人間のレベルが高いでしょう。校長先生が望んでいるのは、レベルの高い人間です。もっと値打ちのある人間です。価値のある人の役にたつ人間です。キミは、まだ子どもです。キミには未来が待っています。夢があり、希望があります。だから、もっともっとレベルを上げて欲しいのです。九九がすらすら言える子、計算が速く正確にできる子、人にやさしい言葉をかけられる子、どの人も最初からはできません。みんな赤ちゃんだったのですから。だから、練習するのです。みんなでレベルを上げようと頑張るのです。どの子も、価値ある人間です。校長先生や先生、お家の人には大切な宝物です。 
 11月30日、満月の日に人権のお話として、福沢諭吉と桃太郎の鬼のお話をしました。「立場をかえて、考える人になろう」「ふわふわ言葉を使おう」というお話をしました。
 12月14日、今年生まれて250年目、耳の聴こえない音楽家のお話です。誰だか覚えていますか?ベートーヴェンです。人々のための音楽を作曲した人、未来のために形創った人です。年が明け2021年1月18日にうし年のお話と2月1日には節分のお話をしました。
 2月22日にはひな祭りのお話をしました。どれも、健康で、病気や災害や禍に合わないよう、子どもが幸せにくらせるようにと、願いを込められたことを伝えました。そして、「幸せは、もらえるものではなく自分で感じるものです」と言いました。人に迷惑をかけないよう心がけることが大切です。
 友だちにありがとう、先生にありがとうございます、お家の方にありがとうございます、と感謝できる子が幸せを感じる子になります。
 未来のリーダー、世界のリーダーになる君へ「つよいこころで 自分のレベルをあげ 人の役に立ち 幸せをかんじる人間」に育ってください。これで校長先生の最後の朝礼を終わります。

朝礼のお話 ひな祭り 210222

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 おはようございます。
 もうすぐ3月3日になりますね。何の日でしょうか。そうです、ひな祭りですね。
 今日はこのひな祭りのことについてお話をしておきます。ひな祭りはもともと五節句のひとつです。
 五節句とは、正月7日、1月7日の人日(じんじつ)の節句・3月3日の上巳(じょうし)の節句・5月5日の端午(たんご)の節句、7月7日の七夕(しちせき)の節句、9月9日の重陽(ちょうよう)の節句のことです。江戸時代にこの宮廷の伝統行事が広まりました。五節句は季節に応じた草や木に触れたり、食べたりすることで邪気を払い健康になることが大事な目的でした。
 だから、人日の節句では七草粥。桃の節句には、桃やよもぎ、白酒。端午の節句では菖蒲湯に入り、ちまきや柏餅。そして七夕の節句では七夕の竹・瓜とそうめん。また、重陽の節句では菊をかざり菊酒を飲みました。さて、その中の3月3日「上巳(じょうし)の節句」が今日のお話です。
 もともと、この日は中国三国志の魏の時代2000年ほど前ですが、忌日(いみび)、あまり人にとってよくない日とされ、そのけがれを祓うため水辺で体を清め、厄払いとして宴会が行われていました。これが日本に伝わったのです。1300年前の「日本書紀」という本には「3月3日が上巳の節句」と書かれています。それが、 平安時代に自分の身代わりに土や紙の人形にけがれを移して水に流す「流しびな」の行事や、貴族の子ども達の間では「ひいな遊び」というお人形遊びとなっていきました。
 昔は、子供が無事に育つことはとても大変なことでした。「上巳の節句」(じょうしのせっく)で使った土や紙の人形は、いつしか幼い子の病気や災厄をはらい無事な成長を祈るものとなっていきました。
 平安時代に紫式部という女性が書いた「源氏物語」に、貴族の少女達が「ひいな遊び」をしている風景があります。同じ頃の清少納言の「枕草子」という本にも出てきます。ぜひ、見つけてみてくださいね。「ひひな」とは、女の子の遊び道具でした。この「ひとがた」と「ひひな」が結びついて、現在の「お雛さま」が生まれたそうです。江戸時代になると、平安時代の宮廷を模した雛壇の雛人形となっていきました。やがて、3月3日に娘の幸福を願って人形を飾る風習が次第に広まっていったのです。
 さてここで、問題です。第1問、お雛様とお内裏さま。前から見て、お雛様は右でしょうか?左でしょうか?答えは、そう前から見て、このあたりではお雛様は右になります。でも関西や昔の京都では左だったのですよ。お雛様が持っている扇子は檜扇(ひおうぎ)と言って、儀式や行事のマナーなどのメモをこっそり持つためや、他の人の視線から顔を隠すための必需品だったそうです。お内裏様が持っているのは笏(しゃく)と言って、この裏側には、儀式の順番や注意事項などのメモを隠し持っていたそうです。
 第2問、お雛様の下の段(上から2段目)にいるのは3人の女性でしょうか?5人の人でしょうか?答えは、三人官女(さんにんかんじょ)です。この人たちはお雛様の身の回りのお世話をします。3人のうち1人は眉毛がなかったり、お歯黒と言って歯を黒くしていたりして、これは結婚していることを表しています。
 第3問、音楽を演奏する5人組の男性は何というのでしょうか?答えは、五人囃子(ごにんばやし)です。右から楽器が小さい順番に並んでいて、一番右の人は歌をうたいます。一人だけ楽器を持っていませんよ。では、その下の4段目に弓矢をもった男の人のことです。この人たちは、随身(ずいじん)と言ってお内裏様とお雛様を守る、右大臣と左大臣の2人組です。左大臣は向かって"右"、右大臣は向かって"左"に座っています。
 第4問、左大臣と右大臣どちらが年上でしょうか?正解は、左大臣の方が年上なんですよ。よく見てくださいね。最後に、その下には市丁(しちょう)という三人がいます。
 最後の問題です。この人たちは何をする人でしょうか?答えは、掃除など、みんなのいろいろなお世話をする人です。
 健康で、病気や災害や禍に合わないよう、子どもが幸せにくらせるように昔の人が考えた行事の一つがこの節句の意味です。3月3日は女の子の節句ですが5月5日は男の子の節句となります。幸せは、もらえるものではありません。自分で感じるものです。病気にならないよう、コロナウイルスにかからないよう自分で気をつけることが大切です。そして、人に迷惑をかけないよう心がけることです。友だちにありがとう、先生にありがとうございます、お家の方にありがとうございます、と感謝できる子が幸せを感じる子になります。
 まもなく3月です。未来のリーダー、世界のリーダーになる君へ「みんなが健康で 幸せにすごせる いごごちのいい 師勝西小」をつくる人に育ってください。これで校長先生のお話を終わります。

朝礼のお話  節分    210201

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 おはようございます。毎日なわとびがんばっていますね。ジャンプボードもどんどん使ってくださいね。
 未来のリーダーの君へ、今日は節分にちなんだ話をします。
 いよいよ、節分ですね。節分という言葉には、「季節を分ける」という意味があります。だから昔は立春、立夏、立秋、立冬の「春夏秋冬の始まりの日の前日のこと」を節分と言っていました。昔の日本では、春は一年のはじまりとされ、特に大切にされたようです。そのため、春が始まる日、これを立春と言い、その前の日、つまり冬と春を分ける日だけを節分と呼ぶようになったそうです。今年2021年は、2月3日が立春になります。ということは、節分はいつでしょう?そう2月2日、明日になるのです。なぜこうなったのでしょうか。それは、「うるう年」のように、日にちを調整して立春がずれたのです。前に2月2日が節分だったのは、明治30年以来、124年ぶりのことだそうです。でも、来年からまた2月3日にもどりますよ。
 さて節分の日、日本では「鬼は外、福は内」といって豆まきをします。この豆まきは季節の変わり目に起こりがちな病気や災害を鬼に見立て、それを追い払う宮中の鬼払いの儀式が広まったものです。節分に行う豆まきは、悪いことを払いのけ、新年の幸せを願う行事が日本各地で行われ、現在も大切にされています。つまり節分は、「みんなが健康で幸せに過ごせますように」という意味をこめて、悪いものを追い出す日です。「鬼は外、福は内」と言いながら豆まきをします。
 では、鬼の正体はなんでしょう。鬼滅の刃の鬼でもありません。約束のネバーランドの鬼でもありません。
 それは目に見えないものです。人は目に見えないものがとても怖いのです。1000年前から行われた豆まき行事。冬の季節は毎年インフルエンザが大流行します。今年は、コロナウイルスですが、目に見えないウイルスで多くの人が苦しみました。この苦しみの原因、インフルエンザを鬼の仕業だと思ったのです。だから、豆を食べ健康に気をつけようとしたのです。
 そしてもう一つは、人の悪い心です。これは、子どもたちの心の中にスッと入ることもあります。
 うそつき鬼・泣き虫鬼・おこりんぼう鬼・やだやだ鬼、自分さえよければいい鬼、わがまま鬼、学校ではろうかを走る鬼、そして、もっとも悪いのがいじめ鬼です。人に迷惑をかける心が鬼の正体です。
 昨年から「鬼滅の刃」が大流行をしました。なぜ、流行したのでしょう。ある先生の話です。「鬼滅の刃の主人公、炭次郎くんは友達のため、妹のためどんなに苦しくても、我慢をして立ち向かっていく。辛くて負けそうになっても、我慢して鬼と戦う。だから、コロナでみんな負けそうになってるけれど、我慢をして自分と同じように頑張っている炭次郎くんを応援しているんですよ」とおっしゃっていました。校長先生もその通りだと思います。我慢強い炭次郎くんに負けず頑張りましょうね。人に迷惑をかける、わがまま鬼はいけませんよ。世界中の人が頑張っています。我慢をしています。君たちもマスクをつけること大変ですね、友達と間をあけることなど我慢をして立派だなあと感心しています。 「禍福は糾える縄の如し」という言葉があります。高学年の人は調べてくださいね。あと残り、32日で、6年生は卒業です。他の学年も35日で春休みとなります。未来の 
 リーダー、世界のリーダーになる君へ「みんなが健康で 幸せにすごせる いごごちのいい 師勝西小」をつくる人に育ってください。これで校長先生のお話を終わります。

朝礼のお話 うし年 210118

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 おはようございます。ロイロノートを立ち上げますね、少し待っていてください。
 さて、今年は(なにどし)だか分かりますか?そう、丑年ですね。
 この一年間を丑年と名付けていますね。日本という国の令和の時代の丑年になります。
未来のリーダーになる君に、今日は「うし」に関するお話をしたいと思います。丑年は干支の2番目になっています。干支はいくつあるか知っていますか?そう12に分けられていますね。なぜ12かは宇宙の木星と関係していますが、今日は、その話はしません。
 さて、十二支です。全部言えますか? 子・丑・寅・卯・・・。 言えたかな。
 この十二支が生まれたのは今から3500年ほど前の中国の「殷」の時代です。
もともと方角(子午線)や日付・時刻(正午、午前)を表すために使われていましたが、干支の漢字(子丑寅…)がみんなには覚えにくかったので、覚えやすいように2000年ほど前、中国の後漢の時代に王充(おういつ)という人が身近な動物を割り当てて本を書きました。これが十二支に動物が使われた始まりと言われています。だから、今の動物の漢字(鼠牛虎…)と違いますね。ちなみに十二支は日本以外の国にもありますよ。タイやベトナムはうさぎの代わりに猫が入って、中国では亥(イノシシ)の代わりに豚が入って、国によって微妙に違いがあります。面白いですね。
 では、日本の昔ばなしにあった「十二支のはじまりの話」をします。
 大昔の話。神様が「お正月をみんなで楽しくしたいなあ」と思い「一月一日の朝、一番から十二番目までに来たものを1年交代で動物の大将にする」というお話をしました。
それを聞いた全国の動物たちは、自分が一番になろうと心に決めました。牛は「自分は足が遅いから」と前の晩から計画的に出発しました。それを見たネズミはこっそり背中に乗りました。居眠りしていた猫はネズミから「一月二日の朝だよ」と聞いたので、出発しませんでした。犬と猿は最初のうち仲良く並んで走っていたのですが、そのうち必死になってしまい、とうとう大げんかを始めました。二人のけんかの間に入って仲をトリなしたのが鶏でした。
 いよいよ新年の太陽が昇った時、前日の夕方から出発していた牛が一番に現れました。しかし牛の背に乗っていたネズミが、「神さま、新年おめでとうございまチュゥ」と、牛の背中からぴょんと飛び下り、神さまの前に走っていきました。一番はネズミになってしまったので、牛は「モゥモゥ!」と悔しがりました。続いて足の早い虎と兎が到着し、龍と蛇がやってきました。途中で道草を食べていた馬と道に迷った羊の次に、猿、鶏、犬、猪、カエル、の順番となりました。13番目になってしまったカエルは、がっかりして「もうカエル」と言って帰っていったそうです。
 こんなことがあって、犬と猿はいまだに仲が悪いそうです。そして、次の日に神様のところへ行った猫は、だまされたことに怒って今でもネズミを追いかけまわすそうです。
どうでしたか。これは古くから伝えられているお話ですが、面白いですね。
さあ、2番になった牛。牛は「丑」と書きます。この横に糸へんをつけると紐という字になります。だから、丑という字は「むすぶ」とか「つなぐ」という意味があります。
家族や友だちと絆をむすんでくださいね。
 また、牛は、口をいつも動かしています。なぜでしょう。牛の胃袋がいくつあるか知っていますか? 4つもあります。牛の目は、みんなの目と違いますよ。世界が白黒に見えるのです。不思議ですね。でも、スペインの闘牛は赤い布に向かっていくから色が分かるはずだ、という人がいるかもしれませんが、あれは人間に分かりやすく赤い布にしているだけです。
 牛は「神様の使い」と考えられインドではとても神聖な動物です。また、日本でも学問の神様、菅原道真をおまつりしている建物には牛の像があります。まだまだ、うしに関することがいっぱい世の中にはあふれています。君の知らないことがたくさんあります。
たくさんの知識が素晴らしい知恵を生みます。その知恵でしあわせになるのです。
 今日は、ロイロノートを使って、「うし」に関するお話をしました。
 ルールを守って、コンピュータを使ってたくさん調べてくださいね。
 前日から出発した牛の計画性を見習い・じっくりじっくり進む確かな足取りでたくさんの知識を身につけてほしいと思います。そして、知識を知恵にかえて欲しいと思います。
未来のリーダー、世界のリーダーになる君へ「知識をもとめ、知恵があふれる 師勝西小」の人に育ってください。これで校長先生のお話を終わります。

3学期始業式 校長あいさつ  210105 お正月の由来と目標

 おはようございます。新しい年になって初めてのあいさつですから、私が「明けましておめでとうございます」と言うので、皆さんは短く「おめでとうございます」と言ってください。  皆さん「明けましておめでとうございます」
短い冬休みでしたが、楽しく過ごせましたか。冬休み中に大きな事故や事件がなく新しい年、そして3学期を迎えることができてとてもうれしいです。

 ところで、なぜ「明けましておめでとうございます」と言うのでしょうか。考えたことがありますか。校長先生は、小学2年生のとき不思議でたまりませんでした。 でも、その時は「お年玉をもらえるし、お祝いだし、餅も食べられるし、嬉しいことだし、まあいいか」と思っていました。でもずいぶん後になって、調べてみました。
 正月の漢字「正」は、ただす・あらためる・きちんとするという意味です。
 お正月は今から1500年ほど前、仏教が伝わるより前にあった一番古い行事だそうです。日本でのお正月は、新年に幸せを授ける年神様を家に迎えるためにできたのです。そして、子どもや孫が幸せになるように願い、門松や注連縄(しめなわ)鏡餅(かがみもち)、おせち、お年玉などの正月行事ができました。
 年の神様は元旦に日の出とともにやってきて(これが初日の出)、門松は目印、私たちに新しい年の魂を分けてくださる(これが誕生日)と考えられており、年神様の御魂が宿った餅玉(これが鏡餅)を分けたり(これがお年玉、昔はお金ではなくお餅だった)、食べたり(これがお雑煮)することで新しい年を生きる力をもらい、供物(これがおせち)を年神様と共に頂いて(祝い箸でおせちや雑煮を食べること)幸せを授かるとされているようです。昔は数え歳といって、元日に一斉に年をとったので、年神様から新しい魂を授かるという意味だったそうです。
 こういった由来から、正月を迎えることが特別な意味をもち大変めでたいため、新しい年に「明けましておめでとうございます」と挨拶を交わし、無事に年を越せた感謝と新年の希望を込めて、正月を祝うわけです。一つの節目ですね。
 「あけましておめでとうございます」という挨拶は、1つ歳をとることができることのお祝いの言葉であると同時に、『芽出度い』とも書き、新春を迎え木の芽のように芽が出るという意味が込められているそうです。
 日本の伝統文化ですね。ぜひ、君たちリーダーは世界の新年行事も調べてくださいね。
新しい年を迎えて皆さんは、今年はこれをがんばろうという目標を立てた人も多いと思います。ぜひ目標を達成できるよう、芽が出るように続けてほしいと思います。
 3学期は1学期や2学期と比べて一番短い学期です。そして3学期はこの1年間のお勉強のまとめをすると同時に、来年度の準備をする時期でもあります。 
 1年生は4月に新しい1年生を迎えます。新しい1年生のお兄さん、お姉さんとしてお手本になれるように3学期の生活をがんばってほしいと思います。
 2年生は、自分のことはきちんとできるのは当然、係活動をして友達の世話もできるようにしましょう。
 3年生は、クラスのこと当番活動をしっかりやり、学級がまとまるように自分から考えましょう。
 4年生は、野外学習にむけ学年のことができるようにしましょう。
 5年生は6年生、最高学年として師勝西小の顔となります。全校のリーダーとしてふさわしい行動や言葉遣いができるようにしてほしいと思います。
 6年生は3学期が終わると中学生になります。残された2ヶ月余りの師勝西小での生活で、小学校生活のまとめをすると同時に、中学生になるための準備をしっかり進めて、3月の卒業式を迎えましょう。
 4月にはそれぞれの学年がひとつ進級をします。
 今年2021年は、新しい希望の年です。全校の児童と先生方が力を合わせて楽しい学級、楽しい学校を作っていきたいと思います。
 まだ寒い日が続きますが、寒さに負けず、コロナに気をつけて、笑顔あふれる3学期になるように過ごしましょう。これで校長先生のお話を終わります。

201225 2学期 リモート終業式

 こんにちは。明日からは、 皆さんが楽しみにしている冬休みです。短いお休みですが、すてきな思い出ができるといいいですね。
冬休み中の「きまり」や「めあて」については、担任の先生やお家の方としっかりと確認し、守りましょう。それが、皆さん一人一人の命や健康を守ることであり、楽しい冬休みにするための基本となります。
 1学期の終わり夏休みに入る前に、「〜しなさい」と人から言われるサイよりも、自分から「早く起きるぞう。」「勉強するぞう。」「ゲームをやめるぞう。」という「〜するぞう。」のゾウになろう、とお話しました。 
 そして、2学期の始めは、ゾウからタイになろうとお話しました。目標を決め挑戦する気持ちです。
 たとえば、「本をいっぱい読みたい。」「クラスのみんなを楽しませたい。」「やったことのない役割、リーダーになりたい。」「すすんで発言ができるようになりたい。」「ピアノを上手に弾けるようになりたい。」「2重跳びができるようになりたい。」などなど、目標を決め挑戦しよう、と言いました。
どうでしたか?2学期は挑戦できましたか?コロナウイルスのせいで我慢をすることが多かったですね。校長先生は、校長室の窓や廊下からのぞいていましたが、よくがんばっていましたね。
 さて、未来のリーダーになる君に、最近の世の中の様子をみて、一つお話をしておきたいと思います。
 それは、フランスに伝わるお話です。「ぶどう酒(ワイン)が水になった話」をします。フランスの田舎で何十年も小学校の教師をしていた一人の先生が、学校をやめて自分の故郷に帰ることになったそうです。それで村の人たちが自分の子どもたちがお世話になったので、何かプレゼントをしようと話し合いました。ところが、その村は大変貧しい村で、先生にお金をかけて贈り物をするような余裕はどの家にもありません。そこで、村の名産であるぶどう酒(ワイン)をみんなの家にある量だけ持ち寄って贈ろうということになったそうです。村の広場の真ん中に大きなたるをおいて、それぞれがぶどう酒(ワイン)を持ち寄って、みんなでいっぱいにしました。いっぱいになったので封印をして先生に贈りました。
 先生は、村の人たちの思いがけない贈り物に大変喜び、感謝の言葉を大勢の人々に言いました。
「村の人たちと別れるのは、とてもつらいけれど、大好きなぶどう酒(ワイン)をもらったので、ふるさとに帰るのが楽しみになりました。ありがとうございます」と。
 ふるさとに帰って2,3日してから先生は、「さて、いただいたワインを味わってみることとするか。」と樽からワインをグラスに注ぎました。しかし、そのワインを一口飲んだ途端、先生の表情が、「楽しみだなあ、うれしいなあ」から「えっなぜだ、どうしてなんだ」という顔に、みるみる変わりました。グラスに注がれた液体は、どう味わっても「水」だったのです。まるで狐につままれたようで訳がわかりませんでした。
 先生は不思議でたまりませんでした。あんなに正直だと思っていた村人たちがなぜこんなことをして自分のことをからかうのだろうか、どう首をひねってもわかりません。それよりも裏切られた怒りを抑えることができませんでした。
 さて、みなさん、どうしてぶどう酒(ワイン)が水になってしまったか、わかりますか?ヒントは「自分一人ぐらい」です。
 つまり、村人たちは、一人ひとりが「自分一人ぐらい、ワインでなく、水を入れたところで 、大量のワインの中に入れる少しの水なのだから、大きな樽の中の味が変わる訳はない。水を入れておけ。」と約束を守らない人が出てきたです。それが、AさんだけでなくBもCもDもEも、いや村人全部がそんなふうに考えて水を入れたので、たるの中は全くの水になってしまったということです。
 これが本当にたった一人だけの行動だったら、おそらく先生が注いだ液体は 「 ワイン 」 だったでしょう。しかし残念なことに、全員がそのように考えてしまったのですね 。つまり樽に注がれていたのは、初めからワインではなく、水だったのです。一人、二人ぐらいはワインを入れた人もいたかもしれませんが。
 私もこの話を小学生のころ聞いたことがあります。その時は、こんな話はないだろうと、その時は思いました。しかし 確かに全員が「自分一人ぐらいしなくても」とずるい考えをもって行動したとしたら、大変なことになってしまいます。
 今、日本中でコロナウイルスが広がらないようにがんばっています。未来のリーダーの君だからこそ「自分ひとりぐらい」やらなくてもという考え方ではなく、「自分がやらなきゃ、誰がやる」という気持ちを校長先生はもってほしいと思います。
 新たな年、令和3年、2021年が皆さんにとって素晴らしい年となりますよう願っています。
 令和3年1月5日、火曜日、全員の皆さんとここで再び、さわやかに新年のあいさつを交わしましょう。良いお年をお迎えください。これで校長先生の話を終わります。

201214  「 ベートーヴェン ー負けない心で未来を創るー 」

おはようございます。
今日は、私が尊敬する「ベートーヴェン」の話をしたいと思います。名前を聞いたことがありますか。今年は、彼が生まれてから250年目の年になります。多くの番組やニュースでも報道されていますね。
特に年末になると、第九といって「歓喜の歌」がよく流れます。
今から250年前の1770年12月16日、明後日ですね。彼はドイツの都市ボンの宮廷音楽家の家に生まれました。父はモーツァルトの父子を理想として、3歳からベートーヴェンに音楽の教育をしました。そのため、彼は小1にあたる7歳で演奏会を開き、小6の11歳で作品を初出版するなど、幼いころから驚くほどの才能を発揮しました。お父さんはとても厳しく、彼が曲を弾き通せるまで、食事も与えずに部屋へ閉じ込めたり、暴力をふるったりもしたそうです。これはいけません。
高校1年生くらいの16歳の時にはウィーンへ行き、尊敬するモーツァルトの前で演奏しました。
20歳のとき、ベートーヴェンは、お師匠さんとなるハイドンと知り合います。ハイドンに彼は弟子入りをするのです。道を極める人はお師匠さん・先生が必ずいるものですね。
そんな中、彼を苦しめる運命の足音は、ひたひたと彼のすぐそばまで近づいていました。
それは、20代後半から始まった、耳の不調です。そんな28歳のころ作曲したのが≪悲愴≫です。悲愴とは悲しみに暮れ、痛ましい気持ちのことです。しかし彼は、この時期の友人へ当てた手紙に、「この運命に打ち勝つ」とか、「自分の新しい音楽を作り上げて世に出したい」という決意を書き、送っています。
やがて30代のころ、耳がほとんど聞こえなくなってしまいます。でも、そんな体になってもベートーヴェンは、ウィーン北部の村ハイリゲンシュタットで、33歳の時に不朽の傑作《英雄》を作曲。36歳で「ヴァイオリン協奏曲」を、38歳で村に流れる小川沿いを散歩してイメージした曲《田園》を、39歳で不朽の傑作《皇帝》。そして40歳で≪エリーゼのために≫を完成させるのです。すごい勢いです。とても情熱あふれる強い心だと思いませんか。
しかし、どんどん耳の病気は悪化し、45歳からはとうとう何も聞こえない状態になってしまうのです。
普通の人なら、音が聞こえない、耳が不自由になったなら落ち込んで、やる気を失うものです。
彼は、音を職業にしている音楽家にもかかわらず、音の聞こえない音楽家になってしまったのです。
みなさんなら、どうしますか?でも、彼は負けないのです。彼は音楽をやめるどころか、もっともっとやる気を出していくのです。知恵を出し、音楽家で初めてメトロノームを使い、テンポの速さを目で見ながら作曲し、ついに最高傑作である人間の声、合唱を入れた「交響曲第9番《歓喜の歌》」を54歳で完成させるのです。そして、2年後の56歳。「楽聖」と呼ばれ、世界中の人に影響を与えた彼は、雷の閃光と雷鳴の中、右手をあげて息を引き取ります。ウィーンにある彼のお墓は、メトロノームの形をしています。
校長先生はベートーヴェンを尊敬しています。彼のどんな大変な中でも負けない心に感動しています。
ベートーヴェンは、“ご近所トラブル”が絶えず、引っ越しばかり60回もしたと言われています。また、コーヒーは必ず60粒の豆をひいてつくると決めていたなど、少し変わった人とも言われています。
ですが、それまで貴族のための宮廷の音楽であったのを、市民や民衆のための音楽にしたのも彼です。彼はプロの音楽家として活躍し、彼こそが「音楽の未来を形創った存在」だと思っています。
この師勝西小学校からも負けない心で未来を創る人が育つことを願っています。

人権講話・・・立場をかえて

 おはようございます。今日は、満月です。まん丸お月様は、まあるいやさしい心を意味します。
満月を見たら優しい気持ちになりましょう。今日は、人権の話をします。そして、「鬼滅の刃」が大ブームになっていますので、鬼についても少しふれてみたいと思います。
12月4日から12月10日は、人権週間です。いつも人権を大切にしていると思いますが、特に、人の幸せについて考えていきましょう。世界中のどんな人も、どんな子も人は幸せになる権利があるのです。
 さて、11月9日に人間の価値についてお話をしました。その時、一万円札の話をしましたね。その一万円札の肖像画になっている人が福沢諭吉です。福沢諭吉は、慶応義塾大学を創設し、近代教育を発展させた日本を代表する偉大な先生です。先生は毎朝、食事のときには子どもたちに教訓「ひびのおしえ」というお話をしていたそうです。その中に「桃太郎」についての話があります。
桃から生まれた桃太郎がイヌ、サル、キジをお供にして鬼ヶ島に鬼退治に行き、金銀財宝を持って帰ってくるという昔話は皆さんもよく知っていると思います。
 でも、違うのです。福沢諭吉は、「桃太郎が家来を引き連れて鬼ヶ島に行き、鬼たちの宝物を奪うのは悪いことではないだろうか」と言うのです。「過去にどんなことがあったかはともかく、今は鬼たちのものである宝物を桃太郎が刀を振り回し、暴力をもって奪い取るという行いは正しいことなのでしょうか」と言うのです。皆さんは、どう考えますか?このことを題材に桃太郎伝説のある岡山県の中学校でも鬼の立場で考える授業がありました。では、皆さんも想像をふくらませて考えてみてくださいね。
 鬼ケ島に伝わるお話です。「昔昔、満月の日のことです。幸せにのんびり暮らしていた鬼の島がありました。みな平和に楽しく大人も子どもも暮らしていました。ところが突然、見も知らない男がやってきたのです。男は成敗すると叫んで暴れまわりました。しかも、牙をむいて吠えるイヌや鋭い爪でひっかくサル、とがったくちばしでつついてくるキジを連れてきた男は、長い刃物を振り回し、暴れて宝を出せと言うのです。中には、けがをする鬼もいました。危ないので仕方なく心優しい鬼たちは相談して、宝物をその男に持たせて帰ってもらいました。その男の名前は桃太郎といいました。」これが鬼ケ島に伝わるお話です。どうでしょうか?「鬼にも子どもがいたとしたら、お父さんやお母さんが殺されそうになったら、どんな気持ちになるでしょうか。」「桃太郎は、鬼の子もいるそばで、鬼たちを成敗したのでしょうか」とか、「鬼を悪者と決め付けてしまったことが鬼退治の出発になっているけれど、そもそも鬼は悪者だったのでしょうか」ということです。桃太郎は、鬼が強奪していったといわれていた宝物を取り返しに行くわけですが、おそらく同じ様な理由で今度は鬼の子が大きくなって桃太郎に強奪された宝物を取り返しに行くことになるでしょう。こうなると強奪の始まりはどちらだったのか分からなくなってしまいます。こうしてお互いに強奪が何度も何度も繰り返されてしまいます。相手の立場になって考えることは大変難しい事かもしれません。しかし相手の立場に立ってみることが出来れば目の前にある事柄も風景もまったく違うものに見えてくるのではないでしょうか。物事は、自分だけの考えではなく、いろいろな人の立場から考えることが大切です。
 どのクラスも「ふわふわ言葉」と「ちくちく言葉」の授業をし、あたたかい言葉を学習したと思います。
 人権週間の今だからこそ、相手の立場にたって「こんなことしたら喜んでくれるかな」「こんなことしたら笑ってくれるかな」「楽しんでくれるかな」と考えて言ったり、実行したりしてみましょう。
みんな同じ幸せになる権利があるのですから、人をいじめたり、人の悪口を言ったりする価値の低い人間ではなく「価値の高い人間 人権レベルの高い 師勝西小」をみんなでつくっていきましょう。
 まんまるお月様、満月を見たら、優しい心を思い出してくださいね。

職員朝会での話 生きがいは子どもの成長 1117

「私たちの生きがいは、子どもの成長」
 
先生方には、私と同じ気持ちで子どもたちを育ててほしいので、次のお話をします。

先生方は、こんな昔話があるのをご存知ですか?
・・・・昔、村一番の貧乏だという男が長者の家へ来て言いました。
「長者さん、あなたは素晴らしい宝物を持っているそうですが、私に見せてくださいませんか」
 かねがね、誰かに見せて自慢したいと思っていた長者は、わが意を得たりとばかり喜んで、次から次へと、七つもの蔵をあけては、世にも珍しい宝を得意げに示すのでした。
 が、それを一つずつ眺めていた男は、たいして驚いた様子もなく、平然とこう言いました。
「見事なものですね。でも私の家には、もっと高価な宝があるんですよ」
 それを聞いた長者は、こんな貧乏な男が宝などもっているはずはない。どうせ負け惜しみだろう、ひとつ見に行って恥をかかせてやろうと思い、次の機会に男の家を訪問することを約束しました。
 約束の日、男子の家へ行ってみると、男はニコニコ顔で迎えましたが、村一番の貧乏だけあって、壁は崩れ落ち、畳はすりきれ、人間の住むところとは、とても思えないほどです。
 ところが、宝どころの話ではないかと思っていると、男が手をたたくや、七人の子どもが出てきて、ひざをそろえて、あいさつするではありませんか。その七人の子を前にして、男は胸を張って言ったのです。
「これが私の宝です。あなたの宝はあれ以上の価値は生みませんが、私の宝はどれほどの価値を生むか無限です。社会のために、どれほど貢献できるかも限りがありません。そして、その楽しみは、一日一日増しているのです」と・・・・。

 私たちがお預かりしたお子様のすべての保護者の方が、おそらくこの男の気持ちと同じではないかと思います。
 親にとって最も大事なものは、財産でもなければ地位や名誉でもない。わが子ほどかわいく、大切なものはないのです。そして、最大の生きがいは、子どもの成長なのです。
 少なくとも、私はこの男の気持ちと同じです。
どうか、大切な人である、未来の宝を最大限に成長させられるよう、日々の教育活動をよろしくお願いいたします。

朝礼の話 人間の価値 1109

 おはようございます
 今日は、私の自慢の6年生の話をします。
6年生は、この学校に5年以上も通い続けています。班長として、最高学年としてみんなの命を守ってくれています。立派な6年生がいるある班はきちんと整列をして学校にきます。特に登校の時、その6年生は、横断歩道を渡った後、みんなが渡り終るまで待ってくれた車に、必ずぺこりとお辞儀をしています。
低学年に「手をあげてね。車に分かるようにしてね。」と声をかけてくれます。
朝だけでなく、昼の時間。ある6年生は「校長先生、こんにちは」と笑顔で気持ちの良い挨拶をしてくれます。また、校長室を掃除してくれている6年生がいます。静かに校長室のテーブルやいす、絨緞や棚をきれいにしてくれます。そして、校長室に入る時には、ノックをした後にきちんと挨拶をして入ってきます。とても礼儀正しいです。美化・給食・図書・放送・スポーツ・保健・園芸・掲示・生活・チョボラ・企画の委員会があります。委員会の仕事を、6年生はみんなのためにしてくれています。責任をもってやってくれます。6年生は、学校の顔です。自慢の6年生です。値打ちのある6年生です。価値ある6年生です。人間の価値について考えてみましょう。価値とは値打ち、その人のレベルとも言えるでしょう。
想像してください。
今、ここに1000円札と1万円札があります。立派な子には、お年玉としてあげたいなあ。
さあ、キミはどちらがほしいですか?手を挙げてください。1000円札の人?(間)1万円札の人?
やはり、1万円札の人の方が多いですね。どちらもお金ですよ。一緒じゃないのですか。
どちらもただの紙ですよ、どちらも火をつけると燃えてしまいますよ。(だめですよ!燃やしたら)紙という点では、一緒ですよ。どうして、1万円札の方がいいんでしょうか。
それは、キミが「価値がある方」を知っているからです。
1万円札の方が、値打ちがあり、他の物を買うことができます。便利な物をたくさん手に入れられることを知っているからです。つまり、お札の「レベルが高い方」「値打ち」を知っているからです。
この「値打ち・レベル」のことを難しい言葉で「価値」といいます。
人間も同じです。みんな同じ人間です。6年生はどこの小学校にもいます。でも、挨拶のできる子とできない子、人にやさしくできる子とできない子、どちらが人間のレベルが高いでしょう。
師勝西小学校の6年生は「人間のレベルが高い」のです。
しかし、校長先生が望んでいるのは、もっとレベルの高い人間です。もっと値打ちのある人間です。もっと真の価値のある人間です。キミは、まだ子どもです。キミには未来が待っています。夢があり、希望があります。だから、もっともっとレベルを上げて欲しいのです。
学習も九九をすらすら言える子、計算が速く正確にできる子、スポーツは下手だけど一生懸命する子、人にやさしい言葉をかけられる子、みんな最初から誰もできません。みんな赤ちゃんだったのですから。
だから、練習するのです。みんなでレベルを上げようと頑張るのです。それが学校の良いところです。
どの学年も6年生を見習って、まねをしていきましょう。6年生はもっと価値を高めてくださいね。
どの子も、価値ある人間です。校長先生には大切な宝物です。15年後が楽しみです。
 「価値の高い人間 レベルの高い 師勝西小」をみんなでつくっていきましょう。

朝礼での話  勇気 1026

 おはようございます
 任命式から一週間が過ぎました。自分の役割や決められた仕事・責任を果たしていますか。なかなか、思うようにならないことがあると思いますが挑戦して、みんなのために役立ってください。
さて、今日は、校長先生が立派だなあと思ったお話をします。
校長先生は、「悪いことをする子には、とても厳しい」です。でも、「善いことをする子には、とても優しい」です。そんな校長先生は、特に、「いじめ」が大大大嫌いです。「いまあけて」の「い」です。
いじめは、他の子が「いやだなあ」、「そんなことしないでほしいなあ」「言わないでほしいなあ」「それは、やめてほしいなあ」と思うことは全部「いじめ」です。
例えば、人の悪口を言うこと。いやだなあと思うこと「うるせ」「だまれ」を言うこと。また、人をたたいたり、けったり、さわったりすること。その人が嫌がっているのに、その人の体やその人の物(ふでばこ・消しゴムなど)にさわること。これもいじめです。いじめは、絶対に許しません。
以前、ある学校のあるクラスで「けんか」がありました。いやな事を言われた男の子が言った男の子をたたきました。でも、たたかれた子は一度もたたき返しませんでした。なぜなら、自分が悪いことをしたと思っていたことと、けんかをしてもたたき返さないとお家の人と約束をしていたからです。
その子は、何発もたたかれましたが、じっと我慢をして約束を守ったのでした。
たたいてはいけません。たたいた子の負けです。たたいた子もお家の人に叱られ、きちんと謝りました。すごく立派です。謝るのはとても勇気のいることだからです。
たたかれた子もいやな事を言ったことを謝りました。これも、立派です。
二人とも、きちんと謝ったのです。「ごめんなさい、もうしません。」と。
「ごめんなさい」と謝るのは、とても勇気のいることです。
そして、けんかを見ていた他の子たちです。すぐに、知らせてくれたのです。見逃したり、放っておいたりせず、すぐに連絡してくれたのです。けんかを自分でとめるのも勇気ですが、ちえを出し、人に伝えるのも勇気のいることです。
先生のおじいちゃんが教えてくれたことで、電車の線路の上に石を置く人は、多くの人が困る犯罪をする悪い人、そして、それを見て知っているのに教えない人も悪い人だと言っていました。でも、自分で石を取るのは「ちえがないことだ」と言っていました。線路の中に入るのは危険だからです。

たくさんの人が一緒に生活をしているから、遊んだり、おしゃべりしたり、笑ったり、食べたりしたりするので、けんかがあるのは当たり前です。たまには「けんか」をしてしまいます。
そんな時は、素直に「ごめんなさい」と言える子になりましょう。「ごめんなさい」は魔法の言葉です。言う前は、とても重く苦しいですが、言った後はスッキリします。
心のやさしい師勝西小の子どもは決して人の悪口を言ったり、いやな事をしたりする「いじめ」をしないと信じています。みんながコロナで我慢をしているピンチの時だからこそ、クラスのみんなが仲良くしていってほしいと思います。
 「相手への思いやりの心 ちえをだす 師勝西小」をみんなでつくっていきましょう。

入学説明会 校長あいさつ 1023

◎ みなさん、こんにちは。校長の石黒正と申します。
本日は、足元の悪い中ご多用にかかわらず、令和3年度の入学説明会にお越しいただきありがとうございます。4月より大事なお子様をお預かりするわけですが、入学するにあたりご説明することがこの後、いろいろとありますので、どうぞご協力をお願いいたします。
◎ 本校は、今年開校45年目を迎えました。ですから、来年の春入学するお子様は、開校46年目の子どもたちとなります。現在102名の入学予定者数ですから3学級となり、
令和3年度は1年生が3学級、特別支援級含め2年から6年生まで、全部で23学級となります。今年度と同様です。来年度の児童数は、671名の予定です。
学校の雰囲気は、素直で優しい子が多く、上の学年の子が下の学年の子の面倒をみたり、下の子が上の子を慕ったりと思いやりあふれる子が多くいます、「私の自慢の子どもたちです」。
◎ これも、ご家庭の躾がきちんとされているおかげと思っております。どの保護者の方も本校の教育活動への関心も高く、大変協力的で感謝をしております。
◎ さて、入学まであと半年ですが、お子様は、名前を呼ばれたら「はい」と返事ができるようになるでしょうか。また、「おはようございます」などのあいさつができるようになるでしょうか。そして、自分でトイレに行き、用便ができるようになるでしょうか。
◎ とは言えそれぞれのお子様によって、発達のスピードが異なります。
ですから、焦ることなく、ましてやお父さんお母さんご自身が自分を責めることのないように、根気強く育てていただければと思います。
4月から全てがスムーズに行くお子さんばかりではありません。
毎年、学校が嫌いなわけではないのだけれど、お母さんとなかなか離れられずにしばらく一緒に登校したお子さんも今までいました。
ですが、保護者と担任とPTA地区委員さんや交通ボランティアの方と私たちで、協力して前向きに登校指導を続けるうちに、元気にどのお子さんも登校できるようになってきています。
このさき、お父さん・お母さんががんばっても、それでもうまくいかなかったら、いつでも担任に、学校に相談していただければと思っております。保護者と共に手を携えていく師勝西小学校でありたいと私は思っています。
この後、愛知県教育委員会から家庭教育支援の先生からのお話しもありますが、
◎ わたくしの方から最後に二つお願いがあります。
  一つ目は「早寝・早起き・朝ごはん」の習慣を身につけること。
心と体がまだまだ成長しきれていない1年生にとって、一日の学校生活を送ることができる体力をつける必要があります。
  二つ目は、入学前に学校までの通学路を一緒に確認すること。学校でも交通安全や不審者対応について指導していきますが、登下校の仕方については親子で共通理解を図っておいてください。
◎ いずれにしてもあと入学式まで半年です。4月に102人の新入生が元気に入学してくることを心よりお待ちしております。師勝西小のホームページも更新していますので、ぜひご覧いただき、少しでも不安な気持ちが解消できればと思います。
本日はよろしくお願いいたします。 これでわたくしの話を終わります。

朝礼の話 天国と地獄の箸 0928

 今日は、校長先生が小さいころ、おじいちゃんから聞いたお話をしたいと思います。
昔、ある男がえんま大王様に会いに行き、天国と地獄というのは、どういう世界なのかと聞きました。すると、えんま大王様は、男に、天国のようすと地獄のようすをそれぞれ見せてくれました。
まずは地獄の部屋をのぞいてみました。すると、予想とは大違い!地獄のテーブルの上には、なんとおいしそうなご馳走がいっぱい!テーブルの真ん中の方には鍋があります。ごちそうは手では届きません。でも、一人一人の前には三尺三寸あるながーい箸があります。三尺三寸とは1mくらいのことです。この地獄では、ながーい箸で食事をしなければならない決まりなのです。
人々はながーい箸で、なべの中のごちそうをとって食べようとするのですが、あまりにながーいので、どうしても自分の口にごちそうがとどきません。そうですよね、皆さん。考えてみてください。(地獄の絵1)1メートルもある長い箸なのですから自分の口にはなかなか入りません。それでみんな、何も食べられずおなかをすかせ、自分の好きなお料理を先にとられてなるものかと喧嘩ばかりして、イライラして当たり散らします。「それは俺が食べるのだ!邪魔するな」「何を言うか!俺が先だ」「うるさい!」「なんだと!」結局、地獄の部屋の人たちは、ガリガリに痩せて、目は血走り、互いを押し合い、ののしり合い、いつまでもだれも食べることができずにいるのです。
えんま大王様は、次に天国の部屋を見せてくれました。天国も食事の時間でした
びっくりしたことに、天国の部屋の中は地獄の部屋と全く同じです。真ん中の大きなテーブルに はおいしそうなたくさんのお料理と鍋。そして1メートル以上もあるながーい箸。天国でも、ながーい箸で食事をしなければならない決まりなのです。しかし、天国の人々は、おだやかな顔をして楽しそうにごちそうを食べていました。けんかもせずに見事においしいお料理をいただくことができたのです。さあどうしたと思いますか。皆さん、少し考えてみてください。(間)どうですか。  
天国では、どうやってたべていたのでしょうか?そうです。(天国の絵2)ながーい箸で、おたがいに仲良く他の人とごちそうを分けあっているのです。天国の人たちは、自分の箸を自分が食べるために使ったのではなく、人に食べさせてあげるために使ったのです。「あなたは何を食べる?はい、どうぞ」「次は交代して、はい、どうぞ」というように。目の前にあるおいしい料理を長い箸でつまんでは目の前の人の口に運びます。お料理はすっかり人々の口に入っていきました。みんな満足。幸せそうな表情で食事を終えることができました。天国の人たちは、自分のおなかがすいていることよりも、まず、目の前にいる人のことを考えて、その人の口にお料理を運んであげたのです。地獄の人にとっては邪魔な長い箸も、天国の人たちにとっては有り難い道具だったのです。知恵ですね。
二つの部屋を見た男はこう言いました。「なるほど、よく分かりました。全く同じようなことでも、心の持ち方一つで天国にもなるし、地獄にもなるのですね。」と。
天国と地獄の分かれ目は、「自分さえ良ければ、人の事なんてどうでもいい」という考えを持つのか「まずは、相手のことを大事に」という考えを持つのかで決まるのです。
みなさんも自分のことばかり考えて、人のことは考えずに言ってしまったり、行動してしまったりすることがありませんか?今、国同士の争いがあるとか、人間同士が憎しみ合っているというニュースがたくさんあります。そんなときでも、相手のことを思いやって生活できれば、そんなことはなくなるんじゃないでしょうか。相手のことを思って生活することで、みんなが幸せになれると思います。まずは、小さくてもよいので自分ができることをやっていきましょう。
 「相手への思いやりの心 ちえをだす 師勝西小」をみんなでつくっていきましょう。

朝礼の話 瞑想とマラソン 0907

 おはようございます。
 今日は、二つお話をしたいと思います。
◎一つ目は、<瞑想について>です。
先週、担任の先生方にお願いをしました。それは、<瞑想>です。
「目をつぶって、自分の呼吸に気付かせてください」とお願いをしました。鬼滅の刃でも呼吸を意識しています。呼吸は大事ですね。呼とは息をはくこと、吸とは息をすうことです。
カナダの学校で9歳の子どもたちに4か月間、瞑想の実験をしたところ算数の成績が、瞑想したグループとしないグループを比べると15%も高いスコアがでたそうです。
さらに、瞑想した子どもたちは、学習や気持ちのコントロール・プラス思考や思いやりなどすべてに優れた数値が出たそうです。それだけじゃなく、うつ病や不眠・不安をやわらげる効果もあるようです。リラックスして「呼吸を意識してみましましょうね」(Dr.久賀谷亮氏の先端脳科学研究より)
では、みんなでやってみましょう。「合図があるまで、目を閉じます」・「目を閉じて、背筋をのばし、ゆっくり息を吐いて」・「吸って・止めて」・「吐いて」・「呼吸に注意をむけます」・「続けて…1分間」「やめて」、どうでしたか?呼吸を意識するのはとても大事ですよ。静かに落ち着いた生活をしましょうね。クラスみんなの呼吸を合わせましょう。物事をなしとげるには呼吸が大事です。
綱引きもおみこしも呼吸が合わないとできません。今は、学校みんなで呼吸が合いましたね。
◎二つ目のお話は、<マラソンについて>です。9月になると思い出します。
東京オリンピックが今年から来年になりました。その種目に、マラソンがあります。
マラソンの名前は「マラトンの戦い」からきています。今から2510年前の9月。紀元前490年ペルシャ帝国という大きな国がギリシャという小さな国を攻めました。1度負けた小さなギリシャの国は、絶体絶命でした。ところが、知恵をだし作戦を立て「マラトン」という海岸で大勝利をしたのです。その時、マラトン海岸からみんなが待っているギリシャの都市アテネに報告に走った伝令者がいたのです。フェイディピデスという男です。彼は、40キロもあるアテネまで走り通し、ギリシャ語で大勝利の「良い知らせ」という意味の短い言葉「エワンゲリオン」と叫んで、絶命・亡くなったのです。それが9月12日のことです。
 その後、平和のために1896年第1回のオリンピック大会が近代オリンピックの父クーベルタンらによってアテネで開催され、その時からマラソンが種目となっています。124年間です。
 さて、フェイディピデスがしたこと、マラソンが意味するものは何でしょう?
 それは「途中で中止しないで、最後まで走り通して、使命である報告をした」ということと、知恵を出し「できるだけ時間を短縮して、速く報告した」ことだと言えます。
 私たちの生活であてはめると、例えば、算数で言えば、「問題を最後まで全部解くことと、間違いなく速く解くこと」。掃除で言えば、「教室の隅々まで全部することと、きれいに早く仕上げること」だと思います。
 人間は、しなくちゃいけないことは、はじめは頑張ります。でも、途中で嫌気がさして、投げ出したくなるのが多いものです。この時、がまんして、最後まで成し遂げるためには、「強い精神力」が必要です。そして、「質を高める・どうやったら効果的に」という知恵が必要です。
 今週からあいさつ週間も始まります。どんなことにも挑戦し、
「最後までやりとげる ちえをだす 師勝西小」をみんなでつくっていきましょう。

朝礼の話 あいさつ 0713

 おはようございます。
 今日は、二つお話をしたいと思います。一つ目は、<5つのお願いの確認>です。5月18日と19日の分散登校の時、約束した5つのお願い「い・ま・あ・け・て」を覚えていますか。
「い」は いじめをしない、
これは、一番校長先生が心配をしていることです。心のやさしい師勝西小の子どもは決して人の悪口をいったり、いやなことをしたりする「いじめ」をしないと信じています。ピンチの時だからこそ、クラスのみんなが仲良くしていってほしいと思います。
「ま」は マスクをする、「あ」は 間をあける 友達との間をあけていますか。友達に近づいたり、人の物にさわったりしてはいけません。
「け」 検温をする。朝来るとき、必ず体温を測ってくださいね。体調が悪いときは、無理せず必ず学校を休んでください。
「て」 手は何だか分かりますか? そうです、手洗いです。ハッピーバスデーを2回歌うまで手洗いをしてくださいね。以上、5つ「い・ま・あ・け・て」のお願いをしました。守れていますか。自分の、健康を守るとともに、まわりの人の命・健康・そして心を大切にしてください。とお願いと約束をしました。続けてくださいね。
二つ目のお話です。
最近とてもうれしいことがありました。私が、学校の中を歩いていると、「校長先生、おはようございます。」と ある子が明るく元気よく声をかけてくれました。
「おはよう」と返すと、ペコッと頭を下げて会釈をしてくれました。
とても、さわやかな気持ちになりました。なぜ、こんなことがうれしかったかというと、6月のはじめ、進んであいさつをしてくれる子が少ないなあと感じていたからです。私は皆さんに会うと「おはようございます」と声をかけますが、目と目が会ってもあいさつが返ってこないことがあるので、とてもさびしく思っていました。
先生たちの日誌にも「元気よくあいさつできる子のわきで、黙っている子がいる。恥ずかしいのかもしれないけど、他の学年の先生にもあいさつしてほしい」とありました。
そこで、先生たちも、皆さんにあいさつの声掛けを今までよりどんどんやりましょう、と話し合いました。生活委員会の人たちがリーダーになって、校門に立ち、あいさつカードも作ってあいさつ運動をしましょう、となりました。
この前、学校の中だけでなく、朝の交通指導のおじさんやおばさんに、自分のほうから先にあいさつしている6年生をみました。さすがですね。
「あいさつは年下から先に、目下の者から先に」という言葉があります。
学校には、お客様がたくさん来ます。師勝西小の子はあいさつが元気だね、すぐにあいさつしてくれるね。会釈までできてすばらしいね。と褒めてもらえるようにがんばりましょう。
「あいさつの笑顔があふれる 師勝西小」にみんなでしていきましょう。

朝礼のお話 ヘレンケラー 0629

 おはようございます。
 今、みんなはマスクや手洗い、人の間をあけるなど我慢が多く、不自由だなと思っている人もいると思います。一つお話をしたいと思います。
 今日は、6月29日です、2日前の6月27日に生まれた女性のお話しをします。今から140年前、その女の子は生まれました。
校長先生も、小学校4年生の時にその女性の伝記を読みました。今でも覚えています。
その人は、生まれてまもなく高い熱がでる病気にかかってしまい、目が見えなくなってしまったのです。目だけでなく、耳も聞こえなくなってしまったのです。耳が聞こえないと、口も上手く話せなくなってしまうのです。彼女は三つの障害がありました。
その人の名前を知っていますか? ヘレン・ケラーといいます。
 ヘレンは、目も耳も口も不自由な子でした。ですからとても、わがままに育ってしまったのです。食べ物は、手でつかんで食べ、すぐに泣きわめき、好き勝手なことをしてしまう子でした。ところが7歳の時、ある家庭教師の女の先生がお家にきたのです。先生の名前はサリバン先生といいました。当時20歳のサリバン先生は、わがままなヘレンにお行儀を教えるのにわざと厳しくしました。いけないことはいけないからです。ある日、ヘレンの手のひらに指でドールDOLL と書いたのです。そして人形を触らせたのです。手で触ることで、文字を教えたのです。
 ヘレンは初めて、文字を覚えました。口の動きも練習しました。でも、目や耳は聞こえないままでした。ヘレンは、何度も何度も練習をし、少しずつ言葉を覚え、文字を習い、学校へ通えるまでになったのでした。それは、それは、大変な苦労と努力がありました。でも、あきらめず、続けたのでした。サリバン先生のおかげでナイフとフォークを使う礼儀やマナーも身につけることができました。
 そして、アメリカの一番難しい大学のハーバード大学にも入学できたのです。
 「目も耳も口もきけないけれど、がんばっています」と日本にも、三回も来てみんなを励ましてくれました。これがヘレン・ケラーのお話です。
 さて、サリバン先生のお話も少ししますね。サリバン先生は、大酒のみのお父さんと病気がちのお母さんの間に生まれました。サリバン先生も生まれながらにして目がほとんど見えない子どもでした。小さい頃、お父さんが家出をし、お母さんは死んでしまい、たった一人の弟もなくなり、一人ぼっちになってしまったのです。
 声をあげて泣き、目の見えないサリバン先生は、悲しみました。でも、ここがすごいところです。サリバン先生は「どうしても勉強したい」と大人の人に言いました。「学問がしたいとは感心な子だ。私が面倒をみてあげよう」と言ってくれた人がいたのです。 
そして、サリバン先生は、字も礼儀も知らない子だったのが、勉強を重ね苦労を乗り越え優秀な成績で大学を卒業できたのです。その後、目の手術を受けることができ、目が見えるようなったのです。できないからと言ってあきらめず、頑張り続けたからです。
 師勝西小学校の子どもたちも、我慢するところはして、どんなこともあきらめないで、最後までやり続けられる子になってほしいと校長先生は願っています。

PTA代表委員会での話 0620

 こんにちは、PTA委員のみなさん、本日は、師勝西小学校にご来校いただきまして、本当にありがとうございます。この体育館で皆様と時間を共にすることができていますことをとても、とてもうれしく感じています。
学級委員の皆さんは、先日の11日には集金業務ありがとうございました。

 私は、4月よりこの師勝西小学校で、校長職を拝命いたしました石黒正と申します。3月までは、お隣の清須市の清洲東小学校に勤務しておりました。
ですが、この北名古屋市には十年前まで勤務をしており、ご縁の深い土地でもあります。
地域の方々に愛されながら学校運営が進められていますこの、学校に赴任できたことは、私にとって大きな喜びです。これからも、皆様と手をたずさえながら、愛する子どもたちのために、一歩ずつ進んでいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
さて、ご承知の通り、コロナウィルス感染拡大防止のために、3月より始まった臨時休校から3か月が過ぎ、6月より学校が再開されました。
本当に待ち望んだ一日でした。664名の子どもたちの顔をみて、改めて大切なお子様の、かけがえのない命をお預かりする責任の重さと子どもたちへの教育にかける決意をさらに固めることができました。

では、この一か月ほどの子どもたちの様子をお伝えします。
 私が、朝登校時、交差点に立っておりますと、子どもたちは、みなそれぞれの表情は違いますが、「おはようございます」とあいさつしてくれます。

 特に、5年生、6年生の児童は、上級生、最上級生になったんだ、というひきしまった表情をマスクの下ではありますが、しています。また、通学団の班長さん副班長さんも、車の行き来がすごいですが、信号の青から赤へ変わる時間を数えて、下級生を守ってくれています。全員が渡り終った後で車に、「ありがとうございます」と言って、頭を下げてくれている光景もありました。すごい上級生です。
 私が、授業や給食の様子を見に行きますと、子どもたちは、にこっとして迎えてくれます。みんな素直で心のあったかい子どもたちです。

 1年生から4年生の子も、お兄さんお姉さん、そして先生方に守られながら、毎日にこにこしながら元気よく生活できています。
全体を見る限りは、師勝西小学校、大変いいスタートを切りました。

おうちでのお子様の様子は、わかりません。私も一人の父親ですので、少し想像できますが、もしかして、長い休業中、お母さまやお父さまから見ると、ゲームばかりして、ちっとも勉強しない、ぐうたらでだらしなくて、と思われているかもしれません。
しかし、子どもたちは、学校へ来ると、集団生活の中で、間違いなく頑張って、日々努力していると感じます。私が見る限り、頑張っていない子どもは一人もいません。ですから、そんな、子どもたちを是非、今日まず、家に帰ったらほめてあげてほしいと思います。
「校長先生がね、ほめてたよ。がんばってるんだってね」と言ってあげてください。お願いします。そして、これからも、おそらく毎日、気を張って、疲れて帰ってくるお子様をあたたかく迎えてあげてください。そして、また次の日の朝、しっかり朝食を食べさせて送り出してください。
すべての保護者の方にお願いをしたいところですが、まずは学校の応援団であるPTA委員の方々よろしくお願いいたします。

もう少しお話しをさせてください。
子どもたちには、子どもたちの世界があります。
その世界に入り込みながら、教え育て・しつけていくのが私たち大人の役割です。
学校では知識を学ばせて、集団の中で考え、話し合わせて指導していきます。

新学習指導要領の「主体的・対話的で深い学び」です。
子どもたちは、自立に向けて様々な体験や経験を積み重ねていきます。
特に、初等教育に当たるこの時期は、微妙な心の揺れやがんばりを感じ取りながら、時には褒め、時には励ましていくことがとても大切になります。
学校とご家庭が、なかんずく学校の応援団であるPTA委員の方々が、子どもたちの成長のために、ともに励まし、共に手を取り合って、温かい関係を築くことができれば、子どもさんたちは、健やかに大きく育っていくことと思います。
今年度、 4月の最初に職員と1年生の子どもたちに伝えた私の一年間の願いは「あ・い・ち」の合言葉です。
「あ」あいさつを大切にする子 あいさつは基本です。「い」いのちを大切にする子 コロナ・熱中症も心配ですが、自分の命は、自分で守る、です。
「ち」知恵を育む 知識を知恵にかえ、どんな状況の中でも、力強く生き抜いていける子どもになってほしいという願いが込められています。

長々と申しました。コロナウィルス感染拡大も油断ができません。しかし、先生方と力を合わせ、また、皆様方のお力をいただきながら、子どもたちのために、最大限努力することをお誓いして、私のあいさつとさせていただきます。

ありがとうございました。

任命式での話 0618

 保護者の皆様、日頃より本校の教育活動に対しご理解、ご協力をいただき、誠にありがとうございます。子どもたちは、学校での新しい生活様式にも少しずつ慣れ、きまりを守って懸命にがんばっています。
余談の許さない状況下ですが、「学校に来ることが楽しい」と子どもたちが思えるよう、職員一同、衛生面・学習面における対応など一生懸命に努力しております。心配なことがございましたら、ご相談をお願いします。
 本日の任命式では、次のように子どもたちに伝えました。
『おはようございます。学校が始まって18日が過ぎました。
学校の生活には慣れてきましたか?
新しい生活のきまりとして手洗いの約束・マスクやフェイスシールドの着用など、少し疲れたなあと感じている人もいると思います。大変かと思いますが、この新しい生活様式は、1か月、1学期で終わるものではなく、当分続きます。
もし、第2波のコロナウイルスが広がってしまうと、また臨時休業になってしまうこともあるかもしれません。ですから、こまめに手洗いをする、人との距離をとるという生活に体を慣らし、今の生活を楽しむ気持ちが大切です。これからは熱中症も心配です。暑さ対策をして、こまめに水分をとり、自分の命は自分で守るようにしましょう。
 校長先生は、皆さんの朝の様子や授業の様子を見ていますが、本当によくがんばっていてすばらしいと思っています。集中して、誰もしゃべることなく漢字の書き取りに取り組む姿や授業中、黒板に注目し先生の話を聞く姿などとても立派です。
 さて、今日は、前期の児童会役員、代表委員、各委員会の委員長、3年生以上の学級委員の皆さんに任命状を渡しました。よろしくお願いしますよ。
 児童会役員、代表委員、委員長、学級委員になった皆さん、学校のため、学級のため、人のために行動することはとても大切なことです。なかなか上手くいかないこともあると思います。
特に、新しい生活様式では今までとは違い、もっと大変かと思います。がんばってください。全校の皆さんの中には、やりたかったのに残念ながら選ばれなかったり、希望通りにならなかったりした人もいると思います。
そんな時、もう一度「なぜ、やろうと思ったのか」を考えてください。人のためにやろうとする、人のことを思う気持ち・思いやりの気持ちがあるからです。学校のこと、みんなのことを考えて行動できることはとても尊いことです。
児童会役員、代表委員、委員長、学級委員の皆さんはもちろん、立候補した人だけでなく高学年の皆さんすべてがリーダーです。自分に何ができるのか、どんなことをどんなふうにできるのか、を考えてみてください。  
みんなが楽しいと思う学校、気持ちよく過ごせる学級をつくってください。
きみの行動が学校を、学級をつくっていきます。どうぞ、よろしく頼みますよ。
また、1年生・2年生を含め全校の皆さん、皆さんには学級で、いろいろな係や当番など、自分の役割がありますね。その役割をやりとげ、助け合ってください。
みんなで力を合わせて、「楽しく気持ちよく過ごせる師勝西小学校」を目指しましょう。 』

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