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師勝西小 合言葉 「あ」あいさつを大切にする 「い」いのちを大切にする 「ち」ちえを育む

20220207 朝礼 李広将軍から

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 さて今年は(なにどし)か分かりますか?そうトラ年です。
 この一年間をトラ年と名付けていますね。日本という国の令和のトラ年になります。
 未来のリーダーになる君に、今日は「トラ」にまつわるお話をしたいと思います。
トラ年は干支の何番目になっていますか?干支はいくつあるか知っていますか?
そう12に分けられていますね。なぜ12かは宇宙の木星と関係していますが、今日は、そのお話はしません。さて、十二支です。全部言えますか?子・丑・寅・卯・・・。 言えたかな。昨年もお話しましたが、復習で少し同じ話をします。
この十二支が生まれたのは今から3500年ほど前の中国の「殷」の時代です。もともと方角(子午線)や日付・時刻(正午、午前)を表すために使われていましたが、干支の漢字(子丑寅…)がみんなには覚えにくかったので、覚えやすいように2000年ほど前、中国の後漢の時代に王充(おういつ)という人が身近な動物を割り当てて本を書きました。 
これが十二支に動物が使われた始まりと言われています。だから、今の動物の漢字(鼠牛虎…)と違いますね。ちなみに十二支は日本以外の国にもありますよ。タイやベトナムはうさぎの代わりに猫が入って、来年はネコ年なんです。中国では亥(イノシシ)の代わりに、豚年があるらしいです。国によって微妙に違いがあります。面白いですね。
昨年は、日本の昔ばなしにあった「十二支のはじまりの話」をしましたが、覚えていますか?図書室にある絵本なのでぜひ、読んでみてくださいね。
 さてトラというと、昔は中国や朝鮮半島ではとてもたくさんいました。10万頭くらいいたと言われています。しかし今では、4000頭くらいで絶滅しそうなくらい少なくなってきています。でも昔はとても身近な動物でした。
虎はとても強く、足が速く、雄々しく堂々として、お母さん虎は子どものためにどんな苦しいこともする言われがあります。
虎がつく諺には「虎は千里行って千里を帰る」「虎に翼」「虎穴に入らずんば、虎児を得ず」「虎の尾を踏む」「虎視眈々」などたくさんあります。ぜひ、調べてみてくださいね。
校長先生は、虎と言うとすぐに思い出すのが「李広将軍」を思い出します。中国で本当にいた将軍です。「李広将軍」は、弓の名人でみんなから尊敬されていました。敵に向かうときは先頭に立って勇敢に戦います。王様からご褒美をもらうと部下に全部あげていました。だから、部下たちも喜んで働きました。敵から恐れられていた李広将軍でしたが、お父さんお母さんを大切にする家族思いの優しい将軍でした。そんな李広のもとに悲しい知らせが届きます。「将軍のお母さまがトラに襲われました」
「なに、母上が」虎が村にやってきて家々をめちゃくちゃにしたというのです。
李広のお母さんもにげおくれてしまったのです。「おのれ、虎め、許さん」と李広は悲しみと怒りで目を真っ赤にしました。村人から頼まれ、虎退治をすることになりました。みんなの命を守るため、どんどん山奥に入っていくと、ようやく虎を見つけました。ところが虎は風のように早く逃げていきました。野を駆け、山を越え、必死に追いかけ、その時、ドウっとくぼ地に足を取られ、李広は倒れてしまったのです。
「しまった」李広はトラの姿を見失ってしまったのです。
李広は歯ぎしりをして悔しがりました。「必ずしとめてみせる」と心で誓いました。次の日も、また次の日も足跡を追って探し回りましたが、肝心のトラは見つかりません。
でも、李広は決してあきらめません。「トラをたおすぞ、母のかたきをとるぞ」と心はますます強くなっていきました。虎を追い続けていたある日、野原を進んでいると、遠くにトラの姿を見つけました。「見つけたぞ、逃がすものか」李広は弓に矢をつがえると、力を込めて引き絞りました。キリキリと弓を引く音、真剣な目で目標のトラを見つめて矢を放ちます。
ビューン、ものすごい鋭い音を立てて矢が飛んでいきました。矢はトラに命中しました。
ところが、トラのそばに寄って見ると、それはトラではなく大きな石だったのです。
矢じりまで深く石に突き刺さっているのを見て、李広はびっくりしました。
 その後、ためしに石に向かって矢を放ってみましたが、何本やっても跳ね返って石に刺さることはありませんでした。
 「そうか、必ずたおす、という強い心があったから、石に矢を刺すことができたのか」
「強い心が大切なのか」と李広は思いました。
この話が村中にひろがり、村にトラも近づかなくなり、李広は村人から「石虎将軍」と呼ばれるようになったそうです。
これは、高校の教科書に載っているお話です。この李広の李は「すもも」の意味でもあります。この李広の人柄や人徳をたたえる言葉がたくさんあります。
「桃や李(すもも)は、ものを言うわけではないが、美しい花を咲かせ、おいしい果実を実らせるため、自然と人が集まり、そこに蹊(こみち)ができる」という意味です。俳優の松阪桃李くんもここから名前をつけたそうです。
今日のお話は、人の一念「強い気持ち」「念じること」「必ずやる心」が大切という李広将軍のお話でした。
今年の計画を必ずやりとげる強い心でたくさんの知識を身につけてほしいと思います。そして、知識を知恵にかえて、幸せを感じて欲しいと思います。
未来のリーダー、世界のリーダーになる君へ「知識をもとめ、知恵があふれる 師勝西小」をつくりましょう。これで校長先生のお話を終わります。

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