最新更新日:2024/05/17
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師勝西小 合言葉 「あ」あいさつを大切にする 「い」いのちを大切にする 「ち」ちえを育む

201225 2学期 リモート終業式

 こんにちは。明日からは、 皆さんが楽しみにしている冬休みです。短いお休みですが、すてきな思い出ができるといいいですね。
冬休み中の「きまり」や「めあて」については、担任の先生やお家の方としっかりと確認し、守りましょう。それが、皆さん一人一人の命や健康を守ることであり、楽しい冬休みにするための基本となります。
 1学期の終わり夏休みに入る前に、「〜しなさい」と人から言われるサイよりも、自分から「早く起きるぞう。」「勉強するぞう。」「ゲームをやめるぞう。」という「〜するぞう。」のゾウになろう、とお話しました。 
 そして、2学期の始めは、ゾウからタイになろうとお話しました。目標を決め挑戦する気持ちです。
 たとえば、「本をいっぱい読みたい。」「クラスのみんなを楽しませたい。」「やったことのない役割、リーダーになりたい。」「すすんで発言ができるようになりたい。」「ピアノを上手に弾けるようになりたい。」「2重跳びができるようになりたい。」などなど、目標を決め挑戦しよう、と言いました。
どうでしたか?2学期は挑戦できましたか?コロナウイルスのせいで我慢をすることが多かったですね。校長先生は、校長室の窓や廊下からのぞいていましたが、よくがんばっていましたね。
 さて、未来のリーダーになる君に、最近の世の中の様子をみて、一つお話をしておきたいと思います。
 それは、フランスに伝わるお話です。「ぶどう酒(ワイン)が水になった話」をします。フランスの田舎で何十年も小学校の教師をしていた一人の先生が、学校をやめて自分の故郷に帰ることになったそうです。それで村の人たちが自分の子どもたちがお世話になったので、何かプレゼントをしようと話し合いました。ところが、その村は大変貧しい村で、先生にお金をかけて贈り物をするような余裕はどの家にもありません。そこで、村の名産であるぶどう酒(ワイン)をみんなの家にある量だけ持ち寄って贈ろうということになったそうです。村の広場の真ん中に大きなたるをおいて、それぞれがぶどう酒(ワイン)を持ち寄って、みんなでいっぱいにしました。いっぱいになったので封印をして先生に贈りました。
 先生は、村の人たちの思いがけない贈り物に大変喜び、感謝の言葉を大勢の人々に言いました。
「村の人たちと別れるのは、とてもつらいけれど、大好きなぶどう酒(ワイン)をもらったので、ふるさとに帰るのが楽しみになりました。ありがとうございます」と。
 ふるさとに帰って2,3日してから先生は、「さて、いただいたワインを味わってみることとするか。」と樽からワインをグラスに注ぎました。しかし、そのワインを一口飲んだ途端、先生の表情が、「楽しみだなあ、うれしいなあ」から「えっなぜだ、どうしてなんだ」という顔に、みるみる変わりました。グラスに注がれた液体は、どう味わっても「水」だったのです。まるで狐につままれたようで訳がわかりませんでした。
 先生は不思議でたまりませんでした。あんなに正直だと思っていた村人たちがなぜこんなことをして自分のことをからかうのだろうか、どう首をひねってもわかりません。それよりも裏切られた怒りを抑えることができませんでした。
 さて、みなさん、どうしてぶどう酒(ワイン)が水になってしまったか、わかりますか?ヒントは「自分一人ぐらい」です。
 つまり、村人たちは、一人ひとりが「自分一人ぐらい、ワインでなく、水を入れたところで 、大量のワインの中に入れる少しの水なのだから、大きな樽の中の味が変わる訳はない。水を入れておけ。」と約束を守らない人が出てきたです。それが、AさんだけでなくBもCもDもEも、いや村人全部がそんなふうに考えて水を入れたので、たるの中は全くの水になってしまったということです。
 これが本当にたった一人だけの行動だったら、おそらく先生が注いだ液体は 「 ワイン 」 だったでしょう。しかし残念なことに、全員がそのように考えてしまったのですね 。つまり樽に注がれていたのは、初めからワインではなく、水だったのです。一人、二人ぐらいはワインを入れた人もいたかもしれませんが。
 私もこの話を小学生のころ聞いたことがあります。その時は、こんな話はないだろうと、その時は思いました。しかし 確かに全員が「自分一人ぐらいしなくても」とずるい考えをもって行動したとしたら、大変なことになってしまいます。
 今、日本中でコロナウイルスが広がらないようにがんばっています。未来のリーダーの君だからこそ「自分ひとりぐらい」やらなくてもという考え方ではなく、「自分がやらなきゃ、誰がやる」という気持ちを校長先生はもってほしいと思います。
 新たな年、令和3年、2021年が皆さんにとって素晴らしい年となりますよう願っています。
 令和3年1月5日、火曜日、全員の皆さんとここで再び、さわやかに新年のあいさつを交わしましょう。良いお年をお迎えください。これで校長先生の話を終わります。

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