最新更新日:2024/06/07 | |
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20220221 朝礼 校長先生のお話鉢の植物を見ると、いつも思い出す写真とお話があります。 それは、ヨーロッパ家具の会社が学校でした実験です。 二つの全く同じ大きさと同じ種類の植物を用意しました。Aの植物ともう一方Bの植物を同じ場所におきました。二つとも同じ時間日光に当てます。水も同じ量を同じ時間にあげました。肥料も同じ分量、同じ時にあげました。たった一つの条件だけ変えて、すべての条件を一緒にして学校においたのです。 たった一つ変えた条件とは、それは、いつも話しかける言葉です。 この実験は、人間の言葉が、植物の生長に影響をあたえるかを見るための実験でした。 右のAには「えらいね」「葉っぱがきれいだね」「緑色が美しいよ」「大きくなってね」「かっこいいよ」「また木が太くなったね」「元気でうれしいよ」とやさしく思いやりのある「ふわふわ言葉」をかけ続けました。 一方、左のBには「枯れればいいのに」「きたないなあ」「かっこわるい」「大きくならないで」「みっともない」「まだ元気なの」と悪口やいじめるような「ちくちく言葉」をかけ続けたのです。 1週間目から変化が現れました。言葉を30日間、約1か月かけ続けました。どうなったと思いますか? 右のAがふわふわ言葉をかけた植物です。左のBは残念ながらこの後、枯れてしまったそうです。 耳がどこにあるのかわからない、植物でもじっと聞いているのか、言葉のもつ力を受けるのですね。 昔の人々は、「言霊(ことだま)」と言って、言葉には霊が宿っており、言葉の使い方が人の幸せと不幸せを左右すると信じていたそうです。 この考え方は、今でも通用すると思います。人に言われた一言で、とても暗く嫌な気持ちになったり、逆に励まされたりする経験は、ありませんか。また、つい言ってしまった一言で友だちの心を傷つけてしまったことは、ありませんか。校長先生も小さい頃、よくお母さんに口ごたえをしてしまったことがありました。 こんな詩があるのを知っていますか「その一言」 その一言で励まされ その一言で夢を持ち その一言で腹が立ち その一言でがっかりし その一言で泣かされる ほんのわずかな一言で 不思議に大きな力を持つ ほんのちょっとの一言で ことばは美しく 心やさしく これは、高橋系吾という幼稚園の園長先生の「その一言」という詩です。 校長先生のお気に入りの詩の一つです。 この前、昇降口での出来事です。低学年の子が、友だちのことを「○○さん、○○なんだって 」と大きな声で言っていました。それを聞いていた高学年の子が、「そんなことは、言っちゃいけないよ」と 、その子に優しく言葉をかけていました。 またある日、はがれそうになった掲示物を張りなおしていた校長先生に、通りかかった子が「ありがとうございます。」と、言ってくれました。校長先生もとても嬉しくなりました。「ふわふわ言葉」は、 大人とか子どもとか関係なく、人の心を優しくあたたかい気持ちにしてくれます。 コロナとの闘いが続いています。ストレスがたまって、何だかイライラして、落ち着かないで八つ当たりする大人も世の中には増えてきています。 君たちは、しっかり自分の心をコントロールできる心のたくましい人になりましょう。 君たちなら、ほんのちょっとのやさしい言葉がかけられる人間になれますから。 「ことばを大切に 思いやりの心あふれる 師勝西小」をみんなでつくっていきましょう。 |
北名古屋市立師勝西小学校
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