最新更新日:2024/06/07 | |
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平和の使者報告作文
本日の始業式の中で代表生徒が全校生徒に伝えたメッセージを掲載します。
長崎には、たくさんの折り鶴がありました。つるしてあるだけでなく、地面にもあふれていました。北海道や福島、沖縄、全国各地から集まった平和への願いが、ひしひしと伝わってきます。 今年長崎を訪れ、1945年8月9日午前11時2分から始まった長崎の恐ろしい現実を私は知りました。原爆は、一瞬にしてどんなものも溶かしてしまいました。今でも目に焼きついている黒っぽい石に少し変わった形の白いものがついている塊。それは、「ガラス」と「手の骨」が溶けてくっついていたものでした。 原爆の悲惨さは、私がもつどんな言葉を使っても、すべてを伝えきれません。命を、町を、日常を、何もかも奪っていきました。どれだけ辛かったことでしょうか。苦しかったでしょうか。想像するたびに、胸が締め付けられます。 これまでの私は、「平和」がどれだけ大切で有り難いことかに気づいてすらいませんでした。今年長崎平和祈念式典に参列し、「平和とは何か」を自分なりに考えてみました。 辞書には、「戦争がなく、世の中が穏やかであること」が平和であると書かれています。私はこの「世の中が穏やかである」という言葉が、いつも心に引っかかっていました。今までは、ただ、漠然とした違和感があるだけでしたが、考えているうちにわかってきました。 日本は、長崎の原爆投下から一度も戦争をしていません。そして、原爆を持たず、つくらず、もちこませずの非核三原則があります。これは、他の国から見るととても珍しいことだそうです。 しかし、本当に日本は平和であると言えるのでしょうか。 私が出した答えは、「まだ言えない」です。71年前と比べたら、今私たちが生きている時代はよっぽど平和です。けれど、世の中から犯罪は紛争、自殺などの誰かが苦しむことはなくなっていません。それで本当に世の中が穏やかであると言えるのでしょうか。 原爆をなくそう、平和にしようと宣言するのは必要なことです。しかし、解決策や打開策がない限り、理想が現実になることはありません。平和になるには、世界中の人々が知恵を振り絞り、有意義な話し合いをする必要があります。 平和はみなで作るものです。世界中の人が手を取り合えば、恒久平和は決して難しくありません。世界中の人が、心の底から笑いあえる日を願っています。 |
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