最新更新日:2024/05/10
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師勝西小 合言葉 「あ」あいさつを大切にする 「い」いのちを大切にする 「ち」ちえを育む

20230306 朝礼 校長先生の話

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 最後の朝礼になりました。校長先生は常々、君たちは世界のリーダーや未来のリーダーになってほしいと願っています。この写真を見て、どう思いますか?青い星・地球ですね。(きれいな小さな星にみんな住んでいます)
 今日は、スポーツと戦争と平和についてお話をしておきたいと思います。
 もうすぐ、WBC(2023 WORLD BASEBALL CLASSIC)が始まります。日本チーム(侍ジャパン)は3月9日に中国と対戦します。
 日米で抜群の実績を残すスーパースターのダルビッシュ 有選手をはじめ世界の野球ファンを魅了する二刀流スターの大谷 翔平選手、小学校4年生の時、3/11東日本大震災でお父さんを亡くし東北の希望を背負う佐々木 朗希(ささき ろうき)選手など多くの素晴らしい選手が大活躍するのが楽しみです。
 去年のFIFAワールドカップカタール2022で三苫選手や堂安選手・久保選手が活躍した日本代表(侍ブルー)の「ブラボー」を覚えていると思います。日本を代表して、日本の国旗を背負い、国を愛する心を高めてくれました。きっと今週末からWBCのニュースばかりになるでしょう。
 野球やサッカーだけでなく、バレー・卓球など世界スポーツはたくさんあります。どの競技も国を愛し、国を代表し決められたルールに従い相手と戦い、勝敗を決し、相手を尊重しその健闘を称え合います。スポーツを通し、得られるものがたくさんあります。毎日繰り返す練習と努力で鍛えられる精神力、勝つための戦術の知恵、メンバーと心を通わせるチームワークや協力・団結の大切さなどです。特に世界スポーツは、その国のために、祖国のために戦います。戦争も自分の国のために戦います。
 でも、スポーツと全く違います。2022年2月24日、ロシアによるウクライナ侵攻が始まり1年が経ってしまいました。
 人が人を殺し合う戦争、戦争ほど悲惨なものはないし、残酷なものはありません。
 1945年以後に日本で生まれた人は、戦争の体験がありません。戦争を知らない世代です。校長先生の大好きな先輩の校長先生やおじいちゃんから戦争のむごさ・苦しさ・悲しさ・ひもじさを聞きました。
 世界の中で日本の国だけが唯一原子爆弾の被害を体で知った国です。君たちも広島の原爆ドームを見学したり、長崎の原子爆弾が落ちた平和公園の像や資料館に行ったりしてほしいと願っています。今も大好きなマンガ「はだしのゲン」を4年生で初めて読んだ時は、びっくりしました。原子爆弾は絶対に使ってはならない、と強く思いました。
 ぜひ、図書室にあるので読んでみてください。被爆をした人も戦争が終わって78年過ぎた今、多くの人がいなくなりつつあります。
 これからは、その話を聞いた人、調べた人が次の子どもたちに伝える時代になりました。伝えないと消えてしまいます。世界中の人々は、コロナ禍で心が自分の事、自分の国の事で精一杯でした。これからは、世界に目を向けることになります。最近、北朝鮮からミサイルがたくさん飛ばされています。中国による台湾の併合や日本と韓国との領土の問題、日本とロシアとの北方領土の問題など、無知ではいけません。見ないふりもいけません。自分から知ろうとし、自分の考えをもつことが大事です。そのためには、その国の歴史をきちんと知らなければなりません。
 中国もロシアも小さな美しい地球という星の仲間なのですから。
 未来で戦争が絶対に始まってはいけません。私は、君が戦地にいくのは嫌です。君の子どもや孫が殺されたり、人を殺したりする戦争が未来で絶対にあってはなりません。平和が一番です。
 「平和って何?」と聞かれてどう答えますか?「平和とは、戦争のない世界です。」と答える人もいるかもしれません。でも、「本当の平和とは、何でしょう。」「戦争のない世界だけが、平和な世界ではありません。」
 本当の平和とは小さな幸せを感じる世界です。それは、毎日の生活の中で、新しいことを知ること。友達と運動や遊びをすること。部屋に絵を飾ったり、音楽を聴いたりすること。美味しいものを食べること。こういったことに「ありがとう」と思うことです。
 感謝の心をもつことから幸せを感じるのが本当の平和です。スポーツや歌・踊り・ダンス・絵や音楽などを文化といいます。人間が作り出した文化で世界の人たちとつながり、その喜びの輪を広げていくことが大切です。
 リーダーの君たちはぜひ、来るべきその日がくるまで、今のうちに多くの知識を身につけ、世界の国の人々と文化を通してコミュニケーションをとり、地球民族として平和を目指す心の持ち主になって欲しいと思います。これで、最後の朝礼を終わります。

20230220 朝礼 未来をつくるのは君だ!

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 ソサエティー5.0の時代を知っていますか?これが未来の姿です
 人類の歴史で、鹿や動物など追いかけ、住むところが決まっていなかった狩猟社会をソサエティー1.0、お米をつくり住むところが決まった農耕社会をソサエティー2.0、水蒸気を使い、石油などを中心とて工業を中心とした社会をソサエティー3.0、インターネットやSNSの発展した情報社会をソサエティー4.0と分類しています。そしてこれからの新たな社会を指すもので、AIを活用してサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムで人間中心の未来の社会の姿をソサエティー5.0と言います。
 例えば、旅行に行きたいと思います。(左上)でも計画が面倒・渋滞は嫌・天気が心配・事故も怖い・でも楽しい所で美味しいものを食べたいと車に話します。すると、AIがすぐに、天候や宿泊施設・など検索して、自動的に天気の良い日に、混雑しないルートで、移動も楽に旅行ができるようになるという社会です。
 今年は2023年です。今から100年前は何時代でしょう。大正時代です。2年前大ブームとなった「鬼滅の刃」の舞台となった時代です。2023年の100年前の9月1日に何があったでしょうか?
 1923年、関東大震災が日本を襲い、大変な被害をもたらしました。今年はトルコとシリアで大変なことになっています。
過去を知ることは未来を知ることになります。校長先生と一緒に未来を想像してみましょう。その昔、住む所は地面に小屋を建てていました。今では高層マンションが建っていますが、これからはどうなるでしょう。空中の家や水中の家、地面の中に家ができるでしょう。また、空にきらめく星に移り住むかもしれません。国際宇宙ステーションがすでに飛んで地球の周りを回っています。
 食べ物はどうでしょう。今は野菜や動物・植物のいのちをいただき、食べていますが、未来はコオロギなど昆虫食も研究がなされています。バイオの植物栽培も進んで、動物も研究実験がなされサプリメントや注射により栄養補給をすることがさらに進むでしょう。体にいいものを選ぶことが大事です。
 人々の服装はどうなるでしょうか。サーフィンスーツや宇宙服のように全身を覆うもの、水中で呼吸のできるスーツや空気のない世界でも生活できる服が出てくるでしょう。
 人は便利さを求めます。小さくてコンパクトになり、持ち運びのしやすいものや軽いものを求めていきます。23★ほんの80年前に世界最初のコンピュータ「エニアック」ができました。1台の大きさは教室くらいの大きさでした。
 ところが、今はタブレットの大きさになって令和の小学生は全員もっています。車はもちろん空を飛び、ポケットに入るカプセルタイプの車も発明されるでしょう。
 22世紀ドラえもんの時代まであと78年です。今の一年生は7歳。今の六年生は12歳とすると、78年後、一年生は85歳に、六年生は90歳になっています。
 この時代は、ロボットと散歩し、ロボットに乗って出かける時代。一人一台のスマホ機能のある人型で車にも飛行機にもなる携帯用ロボットと生活する時代になっているかもしれません。
 そんなドラえもんを作るのは君たちです。ドラえもんを使うのは君たちの子供や孫たちが遊びます。
 君たちは、歴史に残る2020年から2022年のコロナ3年間で、人とコミュニケーションをとることの大切さやいのちの尊さを知った人たちです。
 なぜだろう。どうしてだろうと疑問に思い、調べ、物事を知ることが知識といいます。「どうして、雷は光るのか、知っていますか?」「電気はどうして発電するのか、知っていますか?」疑問に思うことがまず大事です。このことを知っていると電気を有効に使うことができます。これが知恵です。
 これからのエネルギーは電気と水素と言われています。
これから22世紀にむけて、「これは、何のためにするのか」「これをしたらどうなるのか」といつも自分の問いかけることが大切です。知識を知恵にかえることが大切です。
 小学生のころ女の先生が「知識は人を裏切らない、勉強したことはだれにも奪われないし、盗まれない」と教えてくれました。
 小学生や中学生のうちに知っておかなくてはいけないことをきちんと知り、生きる力を身につけ22世紀に向け生きていきましょう。

20230206 朝礼 校長先生の話

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 「人間が一番うれしいことはなんだろう? 長い間、ぼくは考えてきた。そして結局、人が一番うれしいのは、人を喜ばせることだということがわかりました。実に単純なことです。人は人を喜ばせることが一番うれしい」・・・やなせたかしの言葉から
 おはようございます。今日は校長先生の大好きな作家とその作品を紹介します。その人はやなせたかしさんです。
 校長先生は、どうして学校の先生を続けたいって思ったんだろう?何が楽しいんだろう?ってずっと考えていました。小学生・中学生の時、尊敬する先生に出会って「あんな先生になりたいな」と学校の先生になりました。
 でも、本当に先生として楽しいのはどんな時だろうってずうっと考えてました。その答えが出たのが「跳び箱を飛べない子が、出来るようになったとき」太陽みたいなその笑顔を見てうれしいって思いました。算数で「できた」「とけた」って喜んでいる子の笑顔を見たときうれしいって思いました。
 だから、やなせさんの「人は人を喜ばせることが一番うれしい」の言葉を読んだとき電気ショックのようにビビビッときました。ここで少し、やなせさんの人生を紹介します。
 やなせさんは、国語の教科書にも登場します。
 簡単にお話しすると1919年2月6日に東京で生まれました。今日が誕生日です。生きていれば104歳になります。新聞記者をしていたお父さんが5歳で亡くなり、母と別れ弟と高知県の伯父さん夫婦のもとで暮らしました。その後、東京でデザイナーになりますが、すぐに戦争にかりだされ、戦場にいくことになります。一日何十キロも歩かされたり、高熱にかかったりと大変な目にあいます。しかし、やなせさんが本当につらかったのは、食べるものがなく腹がへり、ひもじい空腹が一番苦しかったといいます。
 そして、戦争が終わって帰ってくるとたった一人の弟が戦争で亡くなっていました。絶望と悲しみにくれ、人は何のために生まれたのだろう?なぜ生きるのだろう?と悩みました。そんな時、道端でぼろぼろの服を着た兄と弟が一つのおにぎりを半分ずつ、ニコニコとほおばっているのを見たのです。「本当の幸せ、本当に強い人はおなかをすいている人に食べ物をあげる人だ」と「自分の分が減っても、人に喜びをあげる人だ、人を元気に生かす人だ」と気づいたのでした。その後も、漫画家になる夢をあきらめず、コツコツ続けました。どんな仕事も依頼があればして、「手のひらを太陽に」の歌も作詞しました。そしてついに54歳になって「あんぱんまん」を書いたのです。
 1973年のことでした。校長先生は10歳でした。顔を食べさせるなんてと、当時はいろいろな人が反対しました。でも、幼稚園の子や小学生の子どもたちから、そのキャラクターは大人気になっていったのでした。
アンパンマンの声を担当している戸田恵子さんは「アンパンマンは決して悪口を言わない」「バイキンマンのことをウザいとか、キモイなど悪く言ったことがない」とお話されました。これはやなせさんの考えだそうです。
 また、アンパンマンは、いきなりバイキンマンにアンパンチをしたりはしません。必ずバイキンマンや悪さをしている人に「やめるんだ」と注意し、説得警告をするそうです。その後、アンパンチをしますが、決して追いかけません。これもやなせさんの考えです。また、バイキンマンが困っているときは助けることもします。誰に対しても平等に助けるのがヒーローだからです。
 やなせさんの考えが形になって表れているのがアンパンの生き方です。
そんなやなせさんの言葉を紹介します。〇「絶望のとなりは希望です。」〇「生かされている」ことを知った時、生きる力がもっと湧いてくる。〇「チャンスは誰にでも平等にある。『どうせ、オレなんてダメだ』と言っている人は、チャンスをつかもうとしていないのではありませんか。」まだまだ、ほかに調べてみるとたくさんすごい言葉があります。
 今年2023年はアンパンマンが誕生して50周年になります。そのアンパンマンマーチには、やなせさんの気持ちが詰まっています。「そうだ うれしいんだ・生きる よろこび・たとえ 胸の傷がいたんでも
なんのために 生まれて・なにをして 生きるのか・こたえられないなんて・そんなのは いやだ!」
 アンパンマンは世界一弱くて、優しいヒーローだとやなせさんは言っています。そして、「そうだ おそれないで・みんなのために 愛と 勇気だけが ともだちさ・ああ アンパンマン やさしい 君は いけ!・ みんなの夢 まもるため」と優しい君は、だれもがアンパンマンと同じ優しいヒーローだといやなせさんは言っています。
 「人は人を喜ばせることが一番うれしい」 「ゴミだしたらお母さん喜ぶかな」「代わりに片付けたら妹は喜ぶかな」「これやったら兄ちゃん喜ぶかな」「くつそろえたら家族みんな喜ぶよな」と簡単なことでヒーローになれる。
 だから、アンパンマンは君だとやなせさんは言っています。本当の敵は「弱い心の自分」です。
 校長先生は、去年一年間たくさん師勝西小でアンパンマンの心をもった子に出会いました。野外学習で重いものをもってあげた子、修学旅行でやさしい言葉をかけている子、植物に声をかけ水をあげる子、低学年の面倒をみる高学年の子。車におじぎをする子、ろうかを静かに歩く子。元気よくあいさつしてくれる子。
 みんな同じく生きています。「生きているから、悲しいし、生きているから、うれしい」「時ははやく過ぎます。もう明けましておめでとうと言っていた一月は過ぎました。」「今を大切にし、自分に負けないで、いつも微笑んで生きる喜びをさがす」そんな師勝西小学校の人に育っていきましょう。

20230106 始業式のお話

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 おはようございます
 改めて、2023年あけましておめでとうございます。
 いよいよ、3学期が始まりました。「まだ、寝ていたいな」、「学校が行くのいやだなあ」、と思っている人はいませんか。よく朝早く起きましたね。えらいね。よく学校へ来ることができましたね。立派ですよ。今日、自分に勝つことができましたね。
 「一年の計は元旦にあり」みなさんは、目標を立てましたか。新しい年になったら「何をがんばろうか」といろいろ考えたことと思います。
 朝の登校の様子から、皆さんの顔を見ると、どの人もやる気いっぱいで輝いて見えます
6年生もあと47日で師勝西小学校を卒業します。私の自慢の6年生は最高です。
6年生との思い出を大切にしてくださいね。
 また、コロナも増えてきました。落ち着かないコロナ対策のため、たくさんの人と生活する学校においては、友だちとの仲がうまくいかないことや、自分の思い通りにならないことがよくあります。
「温かい言葉」(わかったよ・いいよいいよ・がんばったね・あなたのせいじゃないよ・一緒にやろうよ)が飛び交う師勝西小学校にしてほしいと校長先生は強く思っています。
 今年はうさぎ年です。うさぎは跳ねるといって新しいことに挑戦するといいと言われます。
 自分のよさをどんどん出して、友だちのすばらしさをいっぱい見つけ、一人一人が自分らしく明るい楽しい学校生活が送れるよう、先生たちも一生懸命応援します。
 素敵な師勝西小学校にするために、今日からまた一緒にがんばっていきましょう。
これで始業式のお話を終わります。

20221212 朝礼 校長先生の話

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 おはようございます。
 校長先生は、学校中の人たち全員、人間のレベルが高い人になってほしいな、といつも願っています。レベルとは人格とか品格といいます。高い人は上品、低い人は下品といいます。すぐ、カッとなって怒る人はどうでしょう。人をいじめる人はレベルの低い人、悪口を言う人も人間力のレベルマイナスです。人間のレベルがあがるとみんなが笑顔になり、幸せになると信じています。お金がたくさんあれば絶対幸せかというとそうではありません。
 お金がないから不幸せかというとそうでもありません。お金がなくても幸せな人や幸せな家族はたくさんあります。
 2022年度から高校で金融についての授業が始まりました。金融とは、お金の貸し借りの勉強です。「えっ、お金って貸し借りしていいの」と思うかもしれません。未成年は、お金の貸し借りをしてはいけません。未成年というのは17歳までの人たちです。だから小学生は絶対にお金を貸したり、借りたりしてはいけません。
 後から大変なことになることが多いのでそのため、高校生できちんと勉強するのです。
でも、小学生の君たちはお金の大切さやお金の意味やお金の役割を知らなくてはなりませ ん。
 今日は、クリスマスプレゼントやお正月のお年玉などもうすぐ、大切なお金がたくさん世の中では使われる時期なので、お金に関するお話を少ししたいと思います。
 クリスマスプレゼントを買うお金、お年玉のお金は大人が稼いだものです。そのお金はとても大事なものだから、いいかげんに考えないで大切にしてほしいと思います。
 どの身の回りの品物もそのお家の人の苦労(汗をかいたり、時には悔し涙を我慢したり、いやな仕事も子どものためにがんばってしたり)した代わりに手に入れたものです。お家の方が一生懸命に働いて稼いだお金です。
 校長先生の知っているおばさんは小さなサンタクロースの人形に小指くらいの赤い帽子をかぶせる仕事を朝から晩までしていました。千人の帽子をつけると、ようやく100円もらえるお仕事です。簡単そうでもとても大変な仕事でした。
 また、あるお母さんはスーパーマーケットでレジを打つ仕事をずーっと立ちっぱなしで腰が痛いのにがんばっていました。あるお父さんはトラックの運転手で重い荷物を上げ下ろし、疲れていても子どもの笑顔が見たいからと必死に働いていました。別のお母さんは朝から晩まで働いて、仕事が終わった後で、また別の仕事のビル掃除を夜遅くまで寝ないで働いていました。どこの子どものおうちでもお父さんやお母さん、大人がこうして家族のために、一生懸命働いて、お家の方が苦労と交換して稼いだのがおうちのお金です。
 この大切なお金を使って買ったもの、手に入れたものが君の身の回りの品物、全部です。えんぴつも消しゴムもかばんも洋服も全部です。きみの家の人が10円、100円、を必死になって稼いだから買えるのです。だから、その品物を大事に扱い、大切に長持ちさせてほしいと校長先生は思います。そうやって買ってもらっている人の物を勝手にさわったり、こわしたりしては絶対にいけません。そして、お土産やプレゼントやお年玉は、渡してくれた人が、「君の笑顔」「君の喜ぶ顔や姿」を思い浮かべて、買ってくれたり、渡してくれたりしたものなのです。
 新しい年になって、友だち同士でお年玉の金額が話になることもあるかもしれません。
でも、お年玉をくれた人があなたのことを思う優しい気持ちは、お年玉があるとかないとか、また金額の多さではありません。今話したように、お年玉やプレゼントは、お家の人が働いて苦労して得たお給料やおじいちゃんおばあちゃんなら、大切な年金の中から出ているのです。それが分かったら、きちんと笑顔やお礼の気持ちを言葉や手紙で伝えることが礼儀です。レベルの高い人です。人格の高い子です。
 もらったお金は、上手に工夫して使うことが大切です。時には物を買うのを我慢することも大事です。お金を使うことを上手に工夫することが身につければ、将来、キミの夢をかなえたり、大切な人を助けることができたり、きっとたくさんの良いことにお金を使うことができるでしょう。みんな同じ幸せになる権利があるのですから、人をいじめたり、人の悪口を言ったりする低いレベルの人間ではなく「お金を大切に思い、品物を大事にする 人間レベル・人格の高い 」師勝西小学校の人に育っていきましょう。

20221128 人権講話 校長先生のお話

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おはようございます。
 11月19日総合発表会がありました。どの学年も体育館でSDGsについて発表ができました。
 そのゴールと関係することは人の命に係わることです。12月4日から12月10日は、人権週間です。
 人権の反対になる言葉は、いじめです。いじめは絶対にあってはいけません。
もう少しやさしい言葉にすると人権とは、人の幸せのことです。世界中のどんな人も、どんな子も人は幸せになる権利があるのです。昨年もお話をしましたが、一年生は聞いていないのでもう一度同じ話をしたいと思います。6年生は3回目ですが、覚えていますか?  
 2024年から一万円札の肖像画は渋沢栄一になりますが、今は福沢諭吉です。この福沢諭吉は、慶応義塾大学を創設し、近代教育を発展させた日本を代表する偉大な先生です。先生は毎朝、食事のときには子どもたちに教訓「ひびのおしえ」というお話をしていたそうです。その中に「桃太郎」についての話があります。
桃から生まれた桃太郎がイヌ、サル、キジをお供にして鬼ヶ島に鬼退治に行き、金銀財宝を持って帰ってくるという昔話は皆さんもよく知っていると思います。
でも、違うのです。福沢諭吉は、「桃太郎が家来を引き連れて鬼ヶ島に行き、鬼たちの宝物を奪うのは悪いことではないだろうか」と言うのです。「過去にどんなことがあったかはともかく、今は鬼たちのものである宝物を桃太郎が刀を振り回し、暴力をもって奪い取るという行いは正しいことなのでしょうか」と言うのです。皆さんは、どう考えますか?このことを題材に桃太郎伝説のある岡山県の中学校でも鬼の立場で考える授業がありました。では、皆さんも想像をふくらませて考えてみてくださいね。
 これは、鬼ケ島に伝わるお話です。「昔昔、満月の日のことです。幸せにのんびり暮らしていた鬼の島がありました。みな平和に楽しく大人も子どもも暮らしていました。ところが突然、見も知らない男がやってきたのです。男は成敗すると叫んで暴れまわりました。しかも、牙をむいて吠えるイヌや鋭い爪でひっかくサル、とがったくちばしでつついてくるキジを連れてきた男は、長い刃物を振り回し、暴れて宝を出せと言うのです。中には、けがをする鬼もいました。危ないので仕方なく心優しい鬼たちは相談して、宝物をその男に持たせて帰ってもらいました。その男の名前は桃太郎といいました。」これが鬼ケ島に伝わるお話です。どうでしょうか?「鬼にも子どもがいたとしたら、お父さんやお母さんが殺されそうになったら、どんな気持ちになるでしょうか。」「桃太郎は、鬼の子もいるそばで、鬼たちを成敗したのでしょうか」とか、「鬼を悪者と決め付けてしまったことが鬼退治の出発になっているけれど、そもそも鬼は悪者だったのでしょうか」ということです。桃太郎は、鬼が強奪していったといわれていた宝物を取り返しに行くわけですが、おそらく同じ様な理由で今度は鬼の子が大きくなって桃太郎に強奪された宝物を取り返しに行くことになるでしょう。こうなると強奪の始まりはどちらだったのか分からなくなってしまいます。こうしてお互いに強奪が何度も何度も繰り返されてしまいます。相手の立場になって考えることは大変難しい事かもしれません。しかし相手の立場に立ってみることが出来れば目の前にある事柄も風景もまったく違うものに見えてくるのではないでしょうか。これはどう見えますか?おばあさんに見えますか?それとも女性が後ろを振り返っているように見えますか?物事は、自分だけの考えではなく、いろいろな人の立場から考えることが大切です。
 どのクラスも人権週間の今だからこそ、相手の立場にたって「こんなことしたら喜んでくれるかな」「こんなことしたら笑ってくれるかな」「楽しんでくれるかな」と考えて言ったり、実行したりしてみましょう。みんな同じ幸せになる権利があるのですから、人をいじめたり、人の悪口を言ったりする低いレベルの人間ではなく「相手の立場になれる  人権レベルの高い 師勝西小」をみんなでつくっていきましょう。

20220926 朝礼 校長先生の話

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 おはようございます
 運動会の練習、毎日頑張っていますね。スポーツの秋ですね。秋は読書の秋とも言います。
 最近、一年生や二年生の子がバッグをもって、校長室の前を歩いていきます。楽しそうに図書室から本を借りて帰ってきます。また今、六年生とお昼休みにお話しをしています。とても、校長先生は楽しい時間です。六年生の人ありがとう。その中で「校長先生のおすすめの本は何ですか」という質問があったのでお話したいと思います。
 先生が小学1年生の時、読んだ本で「力太郎」があります。岩手県に伝わる昔話です。
 大変なまけもので、お風呂に入るのも面倒なおじいさんとおばあさんがいました。ですから、体にたくさんの垢がたまっていました。「どれどれ、どのくらい垢がたまったかこすってみようかの」とそれはたくさん垢がでました。垢を捨てるのももったいないからと、垢を集めて人形にしたところ、その人形がしゃべりだしたのです。二人は、あんなにもなまけものだったのに、せっせと赤ちゃんのお世話をしだしたのです。その子の名前を力太郎と名付けました。力太郎はもりもり食べて、立派な若者に育ちました。ある日、力太郎が力比べの旅に出たいと言い出したので、金棒をもたせ旅に出してやりました。道中、お堂を軽々とかつぐ御堂っ子太郎と出会いました。二人はどちらが強いか力勝負になりました。力太郎の勝ちでした。力太郎と御堂っ子太郎が歩いていくと、大きな岩をかついでいる石っ子太郎と出会いました。力太郎と石っ子太郎はどちらが強いか力勝負になったのです。これも力太郎の勝ちでした。力太郎と御堂っ子太郎、石っ子太郎の三人は、ある村に着きました。ところが、村の長者と三人の娘が泣いています。どうしたのかと尋ねると「山の化け物が、村に降りてきて娘をつれて食べてしまう、今日は私の娘たちの番だ」と長者が言うのです。「それなら、その化け物を退治してやろう」と力太郎たちは言いました。夜になると化け物が現れました。アッという間に、御堂っ子太郎も石っ子太郎も化け物に飲み込まれてしまいました。驚いていると力太郎も足で踏み潰されてしまったのです。ところが・・・。この続きは、ぜひ読んでみてくださいね。
 小学5年生の時、感動した本は「レ・ミゼラブル」です。日本語版は「ああ無情」という本です。これはフランスの作家ビクトル・ユゴーが書いた小説です。25歳のジャンバルジャンは弟や妹のために、パンを一個盗んでしまいます。弟や妹たちが心配で4度も脱獄をし、19年もの長い間牢屋に入ってしまいます。ようやく牢から出たジャンは、人を信じられず、食べるものなく、町をさまよう中で、教会のミハエル神父に出会います。そして、食事やベッドを与えてもらいます。
 その夜、ジャンは食事で出た銀の皿を盗んで教会を抜け出ます。ところが、途中で憲兵につかまり銀の皿を問い詰められ、ミハエル神父の教会に連れて行かれます。すると神父は「この銀の皿は先ほどこの人にあげたものです。この銀の燭台(ろうそく立て)をお忘れしましたよ」というのです。ジャンは神父の許してくれる言葉どころか優しく包み込んでくれる愛情に心を打たれ、自分の行動を悔い、人を信じる気持ちになります。一生懸命働き、会社の社長や市長にまでなります。ところが、このジャンをずっと追い続けている警察官がいて。・・・この続きはぜひ読んでください。
 力太郎は人のために世話をすると良いことがある。レミゼラブルは「人の幸せとは何か」を読んでいて考えた本でした。この他にも、ズッコケ三人組シリーズやシャーロックホームズ、夢中になって読みました。おすすめの本です。
 本は、遠い世界の人々や昔の人と友達になることができます。いろいろな人の書いたものにふれることで、他の人の知識やしたこと・見たこと経験を自分のものとすることができます。
 自分にはない新しいものを、そこに発見することができ、幅広い考え方やいろいろなものの見方を身に付けることができます。今のうちにたくさんの本に触れ、たくさんの物事を知り、その中から自分の将来のやりたいこと、進むべき道を見つけてほしいと思います。
 本を読むことはとても楽しいことです。この秋、たくさんの本を読んでぜひ、楽しんでください。

20220912 朝礼 校長先生の話

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 おはようございます
 このシルエットは誰の影だか分かりますか?みんな大好きな有名なから揚げのお店の前に立っていますねそうです、カーネルサンダースおじいさんですね。
 10歳から働き始めて様々な仕事をしたおじいさん、苦労をかさね、やがて皆さんが知る、有名なフライド・チキンの創業者になりました。今日は、このおじいさんのことから少しお話します。
 「カーネル・サンダース」ことハーランド・デーヴィッド・サンダースは、今から132年前の1890年9月9日にアメリカのインディアナ州にある貧しい農家の長男として生まれました。
 5歳の時、お父さんが亡くなり、お母さんは缶詰工場で働きながら子供たちを育てました。一番お兄さんだったサンダースは、弟や妹たちの面倒を一生懸命に見ました。
 7歳のとき(小学2年生くらい)に、サンダースにとって人生にかかわる体験をします。それは、生まれて初めて一人で焼いたパンが上手にできたので、弟と妹を連れて5kmも離れた缶詰工場で働くお母さんに見せに行ったのです。お母さんも工場の女性たちも大喜び、嬉しそうに食べてくれたのです。カーネルは、この時「料理で人をしあわせにできる喜び」を知りました。
 カーネルは、貧乏な家を助けるために10歳(小学4年生くらい)から仕事をします。でも、幼いため仕事がうまくできずクビになります。でもこの時、お母さんから言われた言葉を、生涯忘れませんでした。それは、「仕事で大切なのは、ベストを尽くすこと」でした。その後、ペンキ塗りや鉄道員、色々とたくさんの仕事をしますが、うまくいかず苦難の連続でしたが、どんな仕事もお母さんの言葉を忠実に守り懸命に取り組みました。 
 やがて、ガソリンスタンドを任され、他の店にないサービスをしました。店は流行り、隣にカフェレストランをつくりました。レストランの人気メニューは「フライドチキン」。もっとおいしいフライドチキンをつくってお客さまを喜ばせたいと、研究を続け10年、ついにあのレシピを完成させ、大成功したのです。今日は一人のおじいさんのお話を先にしました。
 さて、来週の月曜日は敬老の日です。
 敬老の日は「多年にわたって社会につくしてきた年配者を敬愛し、長寿を祝う」日として、毎年9月の第3月曜日に定められた国民の休日です。
 以前は、敬老の日は9月15日に定められていました。でも、月曜日を祝日すれば3連休になるという理由で「ハッピーマンデー制度」が入り、今から19年前、2003年から毎年9月の第3月曜日になりました。
 この呼び方も、その昔は、「としよりの日」でした。それから「老人の日」に変わり、1966年には現在の「敬老の日」という呼び方になったのです。
 この「年長者を敬い、健康を願う」という考えの祝日は、日本だけでなくアメリカやカナダ、中国、韓国などにもあります。この敬老の日が来週の月曜日にあります。皆さんの中にも、おじいさんやおばあさんが家族や親戚でいる子もいるでしょう。また、地域でもお年寄りの方がいますね。そういった方々に「長生きしてください」「家族やみんなのために、ありがとう」という気持ちをもつ日です。
 まとめると、校長先生がみなさんに今日伝えたいことは、カーネルサンダースも皆さんと同じ、小学生くらいの時に「料理で人を幸せにできる喜び」を知り、お母さんの言葉「仕事で大切なのは、ベストを尽くすこと」を忘れないでいたからあの大成功があったこと。
 そして、9月19日は「敬老の日」。地域のお年寄り、おじいちゃんおばあちゃんに
「ありがとう」「長生きしてください」と素直に言える大人になりましょう、ということです。
 校長先生は皆さんの15年後、25年後の姿をとても楽しみにしています。
 思いやりのあふれる、心やさしい、お年寄りを大切にする師勝西小の人になってください。

20220901 始業式のお話

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 42日間の夏休みも終わりました。短かったかな、それとも長かったかな、
 今日から2学期がスタートします。夏休みは充実していましたか。
 校長先生は1学期終業式のとき、サイからゾウのお話をしました。覚えていますか?
この夏は3年ぶりに行動制限のない夏休みでした。先生は、福島県にある野口英世の記念館へ行ってきました。小学校4年生の時に、読書感想文に書いた野口英世をもう一度調べたかったからです。みなさんの中にも読んだ人がいるかもしれませんね。
 野口英世は貧しい農家に生まれ、1歳でいろりに落ち、左手に大火傷を負ってしまいました。指がすべてくっついてしまいますが、そのハンディキャップを克服してほぼ独学のみで医師となり、さらには細菌学者として一時は世界的な名声を得ました。
21世紀の現在に至るまで、日本では子供向けの偉人伝が多数刊行されており、医学研究者としては非常に知名度が高い人です。もうすぐ変わってしまいますが、2004年より発行されている千円札の肖像画にもなっている人です。知っている人も多いと思います。
 英世の言葉に「努力だ、勉強だ、それが天才だ。誰よりも、3倍、4倍、5倍勉強する者、それが天才だ。」という言葉があります。また、ナポレオンは三時間しか寝なかったといって、寝ずに研究をした努力の人でした。4年生の時感動したのを覚えています。
 この夏、校長先生も、おいしいもの食べるゾウ。英語の勉強するゾウ。本を10冊以上読むゾウ。と決めました。おいしいものは、東北の伊達政宗も食べたというずんだ餅を食べました。とても美味しく感動しました。英語の勉強するゾウは、毎日英語を聞いています。本を10冊以上読むゾウは残念ながら、8冊までしかできなかったので今も読んでいます。
 2学期が始まり、まだ コロナが広がっています。中には、風邪みたいだから大丈夫だという人もいます。しかし、そうではなく重症化する人や亡くなってしまう人、後遺症といってずっと頭が痛い人や咳が出ているも子どももいます。

 今日、皆さんの元気な顔を見ることができて、私はとても嬉しく思います。
二学期は77日です。
 運動会や校外へ出かける行事、集団で行動する行事がたくさんあります。
 皆さん一人ひとりが、さわやかな返事や元気なあいさつができ、行事だけでなく毎日の生活の中にも感動する心をもつように、みんなで心がけていきましょう。
 これで、二学期の始業式のお話を終わりにします。

20220720 1学期終業式 校長先生の話

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 明日からは、 待ちに待った、皆さんが楽しみにしている夏休みです。
 すてきな思い出ができるといいいですね。
 夏休み中の「きまり」や「めあて」については、この後の交通安全担当の風岡先生や生活安全担当の大城先生の話をしっかり聞いてくださいね。担任の先生やお家の方としっかりと確認し、守りましょう。 
 それが、皆さん一人一人の命や健康を守ることであり、楽しい夏休みにするための基本となります。
 校長先生からは、2年前にお話した「サイとぞう」のお話をもう一度します。
 さて、校長先生も小学生のころ、夏休みが楽しみでたまりませんでした。
 ドラえもんの漫画をみたり、名探偵シャーロックホームズの推理小説を読んだり、虫を取ったり、友達や家族とプールに行ったりしました。
でも、2年前の夏休み、今の6年生が4年生の時、5年生が3年生。4年生が2年生、3年生が初めて小学校の夏休みを経験する1年生の時のことです。
 コロナのせいで、夏休みが8月8日から8月22日の14日間しかありませんでした。   
 日曜日が2回きたらもう2学期の始まりでした。校長先生は、今でも残念で悔しくてたまりませんでした。
 ところが今年は、42日間もあります。
思いっきり遊んだり、思いっきり勉強したり、自分で計画を立てて、普段できないことをしてみてください。そこで、「夏休みに心掛けてほしいこと」をお話します。
 それは、「犀(サイ)ではなく、象(ゾウ)になろう。」です。
 ここで言う犀は動物の犀ではありません。お家の人から「早く起きなサイ。」「勉強しなサイ。」「片付けなサイ。」「ゲームをやめなサイ。」と言われてしまう「〜しなサイ。」の犀です。
 お家の人から、叱られて指示されるのではなく、お小言を言われてしまうサイにならないようにしようという意味です。では、ゾウはどんなゾウだと思いますか?
 もちろん、象も動物の象ではありません。「早く起きるゾウ。」「勉強するゾウ。」「片付けるゾウ。」「ゲームをやめるゾウ。」という自分から「〜するゾウ。」の象です。
 校長先生も今年の夏休みの目標は、3つのゾウを決めました。本を10冊よりたくさん読むゾウ。英語の勉強するゾウ、おいしいもの食べるゾウ、と決めています。
みんなも目標を決めてくださいね。夏休み中は、お家の人から言われてからするのではなく。
 「自分の力でやり遂げるうれしさや自信」を感じてほしいと思います。
 師勝西小学校の皆さんならできると思います。ぜひ、頑張ってください。
 それでは、2学期の始業式に、どの子も元気で笑顔で会えることを楽しみにしています。これで校長先生の話を終わります。

20220704 朝礼の話 正義と勇気と責任感

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 校長先生は、君たちが大好きです。君たちには夢があり、希望があり、未来がある。グングン大空へ向かって成長する若い竹のような可能性がある、混乱と不幸のこの世界を、だれもが幸福を満喫できる理想的な社会に変えていけるすごい力がある。君たちには、この先どんな大変なことがあっても乗り越えて、たくましく成長していってほしいと願う気持ちで一杯です。
 今日は、昔、校長先生が5年生くらいの頃、尊敬する先生に教えてもらったお話をします。
 1年生から3年生には少し難しいかもしれません。5年生の校長先生は「今、ぼくたちにとって、何が最も大切だと思いますか」と聞きました。その先生は、こう教えてくれました「今、最も大切なもの、失ってはならないものは、生命を大切にした正義感だよ。誰が反対しようと正しいと信じたことはどこまでも貫いていけるような人になってほしいな。
 イギリスの有名な政治家にグラッドストンという人がいてね。彼は後に4回も首相になった人で、誰からも尊敬を集めた偉大な人なんだ。彼がイートン中学校にいた時、ある他の生徒が一人の教師を憎んで、学校でストライキを起こした。みんなを扇動して騒ぎを起こした。ところが、グラッドストンだけは、そんなことはストライキの理由にならないと言って、たった一人で反対したんだよ。「多数の意見には従うべきだ」と非難が彼に集中し、中には乱暴までする生徒がでた。でも、グラッドストンは最後まで主張を曲げず、ついにストライキを中止させた。
 多数決で決まったことは従うのがむしろ当然だけど、しかし、きちんと議論を尽くした後での多数決ではなかった。日本には、その場ですこしぐらい嫌だなとと思っても、何も言わず力の強い人から言われて、黙って従ってしまう「長いものには巻かれろ」という日本独特の考え方がある。これはよくない。校長先生もその時、「そうだな」と思い、そしてそれは悲しいことだとも思いました。
 これからの時代を背負っていく君たちは正しいと思ったことはどこまでも貫いていける人であって欲しいです。自分の主義、主張をどうどうと貫徹できる人こそ、人間として最も立派な人だと思うからです。
 次に、大切なのは勇気です。勇気と正義感は一体のものです。どれほど正義感が強くても勇気がなければその正義感を実現することはできません。グラッドストンもストライキを中止させることができたのは、彼に勇気があったからです。もし自分一人では心細いと思って、勇敢に反対意見を貫かなかったら、心の中でストライキに反対しても実際に中止させることはできなかったでしょう。  
 ただし、正義感のない勇気は単なる蛮勇(野蛮な勇気)というにすぎません。ストライキを起こした生徒も勇気があるといえばあるでしょう。しかしそれは間違った勇気であり、本当の勇気ではありません。先頭に立って皆をリードし、勇気があるように見える人がいるでしょうが、それが自分のためであったり、正しくないことのために皆を引っ張っていくのであったりすれば、決して勇気ある人とは言えないのです。
 この正義・勇気ということは責任感に通じます。深い責任感であればあるほど正義感が生まれ、勇気がわくといえるでしょう。クラスをよくしていこうという責任感が強い人は、皆で決めたことはきちんと守るものですし、クラスのことを率先してやるはずです。    
 そして、もしそれを破る人がいれば間違いを注意することでしょう。それは正義の主張ですし、その行動は勇気ある行動でもあります。責任感のない人は、正しくない行動をする人がいても、見て見ないふりをするにちがいありません。
 ところで、正義感・勇気・責任感と言ってもいろいろな種類があります。その中でも、校長先生は人間の生命をなによりも大事にし、守りきることこそ、最大の正義・勇気・責任であると思います。
 平和も幸福も、自由も、平等も、生命を最も尊厳なものと考え、人間性をすべてに優先して尊重するところに、どんなものにも壊されない固くて強い心の基盤になると思います。
 グラッドストンに負けないよう、この人にできて、皆にできないことはありません。生命を大切に思い、人のためにがんばる、師勝西小の子に育ってくださいね。

20220620 校長先生のお話 宇宙と時間

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 おはようございます。5年生は今週、野外学習のキャンプがあります。
 今日は、宇宙と時間についてお話したいと思います。校長先生は、みなさんが15年後・25年後に世界のリーダー・未来のリーダーになることをとても楽しみにしています。それは、何も他の国々や外国で活躍するという意味だけではありません。
 もちろん、地球という星に生まれた私たちです。宇宙船地球号に乗っているのと同じです。一つの船に乗っている人たちがけんかをしたり、船を汚したりしては困ってしまいます。だから、この地球号の上で戦争があったり、環境汚染があったりしては困るのです。ずっと続けて住みやすい星にしていこう、世界にしていこうという考え方を、何と言うか知っていますね。6月6日の朝礼でそのゴールのお話を紹介しました。
SDGsですね。さて太陽は東から昇って西に沈みます。そう見えますが実際は違います。
 わたしたちの地球という星は、毎日、コマのように一回転しています。これを自転と言います。
 コマのように回りながら、太陽の周りをぐるりと一周まわっています。これを公転と言います。
 昔の人は、自転で一回転するのを1日と決めました。公転を1年と決めました。1年で月が12回、満月になることから、1年を12の月に分けたのです。大昔、メソポタミアという所に住んでいた人たちが、最初に時刻(時を刻む)を決めました。1日を12に分けたのでした。そして、エジプトに住んでいた人たちが、1日を夜と昼に分けて、昼は12時間、夜は12時間で、1日は合計24時間になりました。これが1日はなぜ、24時間なのかの理由です。24時間は、地球という星の1日の一回転のことです。太陽が出て、沈みまた、出てくるまでです。
 宇宙には、太陽の周りをまわる星が他にもあります。8個ありこれを惑星といいます。惑星はそれぞれ自転をしています。太陽から近い順に、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星です。実際の大きさはこんなに違います。それぞれの自転にどれくらいの時間がかかるか、調べてみました。
 地球の1日を基とすると、水星は58日、金星は243日となり火星は同じく1日で一回転します。
 木星は10時間、土星は10時間、天王星は17時間、海王星は16時間で一回転するのです。
 この画面を見てみましょう。地球の一回転に比べ、火星はほぼ同じですが、木星の方はず いぶん早く回っていますね。地球に比べ、木星は倍近くの速さで一回転します。
つまり、地球の人と同じ人が木星にいるとすると、地球で1日過ごした時間は、木星では2日経っていることになります。
 同じように地球の人と同じ人が金星にいるとすると、地球で240日過ごすと、金星では、ようやく1日過ぎたことになります。金星の方から考えると、金星で3日過ぎたら地球では2年も経ってしまっていることになります。まるで浦島太郎の竜宮城での3日間が何年もたっていたかのようですね。
 一日とか一年というのは、星によって過ぎるのが違うのです。
 地球上で小学4年生は10歳ですが、木星上で小学4年生は24歳になります。でも金星では、生まれて15日目になります。
みんなが宇宙に出かける日は、そんなに遠くないです。今は、よく分からないかもしれません。
 未来は君たちのものです。そのためには、今は勉強が大事です。頭の中を鍛えることです。漢字が読めないと役立つ本が読めません。お手本になる本や図鑑や事典がたくさんあります。知らないことを知るのは楽しいです。計算ができないと長さや重さが分かりません。特にお金は困ってしまいます。英語や外国語ができないと他の国の人と言葉が通じません。でも心配しないで、アメリカでは3歳の子も英語を話すことができるのだから、君にできない訳がありません。できない、と思うことが自分をできなくするのです。
 何でもあきらめないで練習です。繰り返しの練習です。そして、学校でしかできない一番大切なことは、人となかよくする練習です。これが一番、難しい勉強です。思いやりです。
 知恵をうむために、本を読みましょう・知識を身につけましょう。勉強しましょう。
 みなさんにできないことはありません。世界のことを知り、知識を知恵にかえて、人のためにはたらく、師勝西小の子に育ってくださいね。
 これで校長先生のお話を終わります。

せかいを すくおう

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 校長先生は常々、君たちは世界のリーダーや未来のリーダーになってほしいと願っています。
 この写真を見て、どう思いますか?(この水を飲まないと生きていけないのです)
SDGsを知っていますか?SDGsとはSustainable Development Goalsの頭文字です。日本語にすると持続可能な開発目標(SDGs)のことです。
 これは、貧困、不平等・格差、気候変動による影響など、世界のさまざまな問題を、みんなで意識して考え解決し、すべての人たちにとってより良い世界をつくるために設定された、世界共通の17の目標です。今から SDGsについてできるだけ分かりやすく紹介したいと思います。 
 まず、SDGsは、いつ、どこで、誰が決めて、いつまでに達成する必要があるのでしょうか。 
 これは、2015年9月に、「国連持続可能な開発に関するサミット」が、ニューヨークで開催されました。ここで、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ(2030アジェンダ)」が、世界各国の政府によって決めました。この「2030アジェンダ」のなかに、SDGsの17の目標が示されています。これら17の目標を、2030年までの15年間で達成することを目指して、世界中で2016年から取り組みを始めています。6年生が1年生になった時から。1年生が生まれたころから取組み始めています。
 それでは、「持続可能な開発」とは、どういう意味なのでしょうか。「持続可能」とは、将来の君たちや君たちの子どものために、地球環境や資源が守られ、今の状態が持続できることです。
 また、「開発」とは、すべての人が安心して、自分の能力を十分に発揮しながら満足して暮らせることを指しています。では、SDGsで設定されている17の目標についてもう少しくわしく見ていきましょう。 
 目標1は貧困をなくそう、2は飢餓をゼロに、3は全ての人に健康と福祉(保健)、4は教育、5はジェンダー平等を実現しよう、6は水と衛生、安全な水とトイレを世界中に、7はエネルギーをみんなにそしてクリーンに、8は成長と雇用、働きがいも経済成長も、9はイノベーション、産業と技術革新の基盤をつくろう、10は不平等をなくそう、11は都市、住み続けられる街づくりを、12は生産と消費、つくる責任と使う責任、13は気候変動に具体的な対策を。14は海洋資源、海の豊かさを守ろう。15陸上資源、陸の豊かさも守ろう。16平和と公正をすべての人に。17実施手段、パートナーシップで目標を達成しよう となっています。SDGs では、17の目標が、どの程度達成できているかを確認するため、それぞれの目標に対するターゲット(指標)が定められています。ターゲットは全部で169個あります。
 では、17ある目標のうち、一番目の「目標1 貧困をなくそう」だけ今日はみていきましょう。
 世界中の、あらゆる形態の貧困を終わらせることを目指した目標です。世界には、1日約200円以下で暮らす極度の貧困の人たちが7億人もいます。では、クイズに挑戦しましょう。
 極度に貧しい人が暮らしている地域はどこでしょう。答えは、アフリカです。
 貧しい人たちを守る仕組みづくりや貧しい人たちが自然災害の被害にあうことを減らすことも「貧困」の目標に入ります。貧困とはお金がないことだけではなく、教育や仕事、食料、安全な水、病院がない、さらに自分の意見を自由に言えないなど、自分のもっている本当の力を生かせないことも含まれます。
 「世界ではどんな支援をしているのでしょう」自分たちで調べてみましょう。また、一日200円で暮らすってどんなことかイメージしてみよう。そして貧しい人たちを助けるために自分でできることは何か考えてみましょう。これまでSDGsについてさまざまな観点から説明をしてきました。
 2030年までにSDGsの目標を達成するためには、地球に暮らす私たち一人ひとりが意識して考え、行動を起こすことが重要です。
 たとえば、私たちの国、日本と比較したり、世界を調べ情報集めたり、それらの解決に関連するお話やイベントに参加したりする、またはSDGsに積極的に取り組む会社の商品を買ったりするなど、身近なところから行動を起こし、その輪を広げていくことが大切です。
未来のリーダーのきみたちはぜひ、自分から調べて、自分が2030年までに何ができるのか行動してほしいと思います。

20220523 朝礼の話 愛知の三英傑

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 未来のリーダーの皆さんも毎日、がんばっていますね。今日は、あいちの歴史について三人のお話をします。あいちの歴史のリーダーと聞いて、みなさんは誰を思い浮かべますか?ヒントは戦国時代の人たちです。三人います。この人たちを知っていますか?
 一人目は、織田信長です。二人目は、豊臣秀吉です。三人目は徳川家康です。
一年生の人も、この三人の名前は憶えてくださいね。この人たちは、三英傑と言って全員愛知県で生まれました。三人の小さい頃のお話をしたいと思います。戦国時代、愛知県が尾張の国と三河の国に分かれていた頃のお話です。
 一人目の織田信長は、1534年6月に生まれました。信長の父は尾張の清洲城にすむ大名でした。6歳から15歳くらいの信長は、手のつけられないわがまま者でした。名前を吉法師といい、赤い糸で髪の毛を結んだり、町の中を、もちや瓜などをむしゃむしゃと食べながら歩いたりするので父親の家来から「どうも若様は、気がおかしい(うつけ)ではないか」と言われたりしました。
しかし、弓・やり・武芸には熱心で鷹狩りや水泳も得意で野山を駆け回っていました。
16歳の時、父の葬式で、信長は腰に縄をまいて刀を差し、髪をボサボサにして、ハカマもはかず、のっそり現れ父の位牌の前に立ち、線香の灰をガバッと手でつかみ投げつけたのです。
信長が自分の気持ちを押さえることができるようになったのは20歳くらいと言われています。
信長が21歳のころ、信長のぞうりとりをしていた木下藤吉郎秀吉と出会いました。
 二人目の豊臣秀吉は、1537年1月に尾張の国、今の名古屋市中村区で生まれたと言われています。小さい頃の名前は、日吉丸と言い、信長の3つ年下になります。15歳くらいで家を出て、ぬいもの針売りをしてあちこち歩きました。武士になりたい、と思った秀吉は信長のぞうりとりになったのです。秀吉18歳のときでした。頭の回転もはやく、すばしこい秀吉は、短気な信長に気に入られました。ある雪の日、信長のぞうりを懐に入れて温めたのもこの頃です。
新しい工夫を取り入れ、お城を二日間で直したり、寒い日のマキを使う量を半分にし、変わらず温めたりするなど知恵をだし。信長を驚かせ、たいそう気に入られました。
 三人目の徳川家康は、1543年1月に三河の国、岡崎で生まれました。小さいときの名前は竹千代と言い、6歳で今川家に人質で行く途中、織田家にさらわれ、8歳で今川家の人質と交換されました。
6歳で織田家の人質になった時、信長に会っています。信長15歳の時でした。
竹千代は、ある時、たくさんの子どもたちが川を挟んで二つに分かれて石合戦をしていました。一方は小勢で半分しかいませんでした。見ていた者は、大勢の方が勝つのが当たり前だと言いました。しかし、竹千代は、人数が少ない方が一心に戦うから、団結力もあり、その方が勝つだろうと言いました。はたして、その通りになりました。家康の少年時代は、信長と違ってわがままどころではありませんでした。人質としてよその家に暮らして、何事もがまんし、短気をおこさない性質は、きっとこの頃につくられたのでしょう。岡崎城にもどることができたのは15歳の時でした。
 三人の子ども時代のお話をしました。さて、ここでクイズです。
家康が6歳の時、つまり小学校何年生でしょうか?答えは、1年生ですね。
第2問、家康より6歳年上の秀吉は12歳ですが、何年生でしょうか?6年生ですね。
秀吉より3歳年上の信長は、15歳です。今の中学3年生になります。
つまり、1年生の子が家康、6年生の子が秀吉、そして中学3年生が信長になるのです。
 今日は、愛知県の歴史に残る三人の小さい頃の話をしました。みんなと同じ人間です。
歴史にのこる、人のためにがんばり、信長のように武芸に励み、秀吉のように知恵をだし、家康のように我慢強く、先を考える師勝西小の子に育ってくださいね。

20220509 朝礼の話 八犬伝とドラゴンボール

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 このシルエットは何の影だか分かりますか?そうです。ドラゴンボールの孫悟空ですね。
 ドラゴンボールは、鳥山明という作家が考えたお話です。鳥山先生は日本を代表する漫画家です。お隣の清須市に住んでいて、そこから世界に漫画やアニメーションを生み出しています。
 ドラゴンボールは、多くのみなさんが知っていると思いますが、簡単に説明すると、世界中に散らばった七つの球をすべて集めると、どんな願いも一つだけ叶えられるという秘宝・ドラゴンボールと、主人公・孫悟空(そん・ごくう)を中心に展開する「冒険」「夢」「バトル」「友情」などを描いた長編漫画です。
 お話の始まりは、地球の人里離れた山奥に住む尻尾の生えた少年・孫悟空はある日、西の都からやって来た少女・ブルマと出会います。そこで、7つ集めると神龍(シェンロン)が現れ、どんな願いでも一つだけ叶えてくれるというドラゴンボールの存在を知ります。さらに育ての親である孫悟飯の形見として大切に持っていた球がその1つ「四星球(スーシンチュウ)」であることを知り、ブルマと共に残りのドラゴンボールを探す旅に出るところから物語は始まります。
 このお話は、1984年に集英社から初めて連載されました。今からちょうど38年前になります。
 校長先生が大学生のころに初めて読みました。初めて読んだとき、小学4年生の時に読んだ本を思い出しました。それは、「西遊記」と「南総里見八犬伝」というお話です。
 「西遊記」はみなさんもよく知っていると思います。中国が唐という時代にお坊さんの三蔵法師が玉龍という白馬に乗って、孫悟空・猪八戒・沙悟浄というサル・ブタ・カッパの仙人と一緒に今のインド天竺までお経を取りに行くお話です。その途中、火焔山や牛魔王、金角大王や銀角大王が登場し、行く手を邪魔するお話です。この主人公の孫悟空を思い出しました。
 もう一つ「南総里見八犬伝」は、江戸時代の滝沢馬琴・別名曲亭馬琴という人が書いたお話です。日本の文学史上最大の長編小説と言われ、今から208年前の1814年、馬琴が48歳から76歳までの28年もかけて完成した98巻・106冊の大作です。
これは、南総里見家という今の千葉県里見家を舞台にしたお話です。里見家の姫・伏姫と神の犬八房が因縁により結ばれ、神の犬八房から8個の玉が飛び出します。その飛び散った8個の玉には、「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の文字が浮かび上がります。その玉をもった8人の犬士が関東のどこかに生まれてくるのです。その8人には不思議なことにある同じことがあるのです。それは体のどこかにボタンの花の形をしたアザがあります。さらに、犬の字を含む名字をもちます。「犬塚信乃・犬川荘助・犬山道節・犬飼現八・犬田小文吾・犬江親兵衛・犬坂毛野・犬村大角」。この8人が冒険と戦いをしながら里見家のもとに集います。そして、里見家の宿敵を倒すというお話です。
 小学4年生のとき、図書室から借りてドキドキしながら読んだことを覚えています。
仁・義・礼・智などそれぞれの意味のなぞ、8個の玉がそろったとき何が起こるのか、犬塚信乃の刀は村雨丸といってどんなものも切れる名刀などワクワクしながら読みました。
ドラゴンボールは八犬伝の8つの玉や西遊記がモデルになっていると思います。
本を読むことは、遠い世界の人々や昔の人と友達になることができます。いろいろな人の書いたものにふれることで、他の人の知識やしたこと・見たこと経験を自分のものとすることができます。
 自分にはない新しいものを、そこに発見することができ、幅広い考え方やいろいろなものの見方を身に付けることができます。今のうちにたくさんの本に触れ、たくさんの物事を知り、その中から自分の将来のやりたいこと、進むべき道を見つけてほしいと思います。
 鳥山先生も滝沢馬琴も皆さんと同じ人間です。この人たちにできて、みなさんにできないことはありません。本をたくさん読んで、人のためにがんばる、師勝西小の子に育ってください。

2022 校長先生のお話 任命式

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先週は児童会の任命式でした。今年の2月、多くの人が児童会役員選挙に立候補しました。
その時、立候補した人の話を聴いて、とても心強く感じたことがあります。どの子の言葉の中にも「私はこうしたい」「師勝西小学校をよくしたい」「みんなのために楽しい学校にしたい」という強い気持ち、意志を感じさせる言葉がたくさんありました。「こんなことをしていこうと思う」といった、やらされるのではなく、自分から進んで挑戦していくのだという決意を述べてくれました。
校長先生はとても頼もしく思いました。
先週、みんなが選んだ5人の方に任命状を渡しました。そのリーダーとして選ばれた人から力強い決意の公約がありました。でも「リーダー」一人では何もできません。その「リーダー」に対して、皆さんは「フォロアー」といいます。リーダーが頑張るだけではうまくいきません。皆さんが一緒にやっていくことが大切です。リーダーとフォロアーが力を合わせて進めていくことがとても大切になります。「新しい学校・学級づくり」のためにみなさんフォロアーが主役となって協力し、リーダーと一緒にこの学校をつくってくださいね。期待しています。
そして、今日は代表委員・学級委員・委員長の任命式でした。新しくリーダーとなった皆さんに任命状を渡しました。この「師勝西小学校」、特に「学級のみんなのため」に自分は何ができるのか考えて、それぞれが、がんばってほしいと思います。 
児童会役員、委員長、学級委員の皆さんは、自分の立場を自覚し、いっしょにいる友達と共に「みんなが気持ちよく過ごせる、楽しい学校」になるように、自分から進んで働き頑張ってほしいと思います。人のために「働くこと」がすべてを変えていきます。
 任命式にあたり、今日は「働く」についてお話します。
 学校はみんなの働きで支えられています。
 「はたらく」という字は漢字で「働く」と書きます。これは「イ+動く」となります。
イはにんべんと言って、人を表します。動くは、重いものを腕で持ち上げる様子からこの漢字ができました。働くとは、人のために動く、人のために行動するという意味です。
例えば、みんなが毎日清掃活動をすることで学校の「きれい」が保たれています。そして、美化委員会の人たちがみんなの集めたごみや草をまとめて回収し、決められた日に先生と一緒に地域のごみに出してくれることによって「きれい」が続き、みんなが気持ちよく生活できます。
放送委員は、朝の時間や給食の時間に、音楽を流し、アナウンスをして気持ちのよい生活ができるようにしてくれます。みんなの働きのおかげで、はた(まわりの人)をらくにしてくれています。 
言葉あそびでこのはたを楽にするから働くとも言い、これは大切な言葉だという人もいます。
師勝西小学校には11の委員会がありますが、それぞれ高学年の委員会の人たちの行動が「働き」が師勝西小学校を支えています。本当にありがとうございます。
 それはクラスにおいても同じです。クラスも係や当番活動、みんなの行動「働き」により支えられています。みんなの「働き」行動によってクラスの様子は変化します。
きまりを守ったり、協力したり、「大丈夫?」と声をかけたりするなど、みんなの行動によって、クラスも楽しくなったり気持ちよく過ごせるようになったりします。
新年度になり、今日は一人一人の「働き・行動」について考えてみてください。
そして任命したみなさん、みんなの行動がよい方向に進み、「みんなが気持ちよく過ごせる楽しい学校」になるよう、リーダーとして学校やクラスをまとめ、活躍してくださいね。

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学校行事
4/5 入学式準備(新6年生)
4/6 入学式

教育目標

いじめ防止基本方針

災害時の登下校について

ほけんだより

下校時刻表(R5よりメール配信に変更)

お知らせ

1年生

2年生

3年生

4年生

5年生

6年生

北名古屋市立師勝西小学校
〒481-0004
住所:愛知県北名古屋市鹿田清水64番地
TEL:0568-23-5515
FAX:0568-23-5516