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師勝西小 合言葉 「あ」あいさつを大切にする 「い」いのちを大切にする 「ち」ちえを育む

20210712 朝礼の話  群盲象をなでる

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おはようございます
今日は、インドに伝わる、あるお話をします。
日本では、「クモの糸」を書いた芥川龍之介という有名な作家が「地獄変」という本の中でもふれている言葉です。
昔々のことです、目の見えない人たちのことを盲人といいます。ある日、6人の盲人が王様に呼ばれ「目の前の物に触り、それは何か答えてみよ」と言われました。
 6人はおそるおそる、それに触り自信をもって答えました。
前の方にいた盲人は「太くて長いなあ。大きなへびですね」と答えました。
その横の盲人は「いや、こんなにも固い。これは大きなやりですよ」と答えました。
真ん中あたり3番目の盲人は耳を触りながら「これは、大きなうちわですよ」と自信まんまんに答えました。
その隣のお腹を触っていた盲人は「いやいや、これは大きな壁です」と答えました。
また、その横にいた盲人は「何を言っているのだ。太い太い柱ですよ」と答えました。
一番後ろ盲人は「いやとんでもない。細い、紐に間違いありません」と答えました。
 みんな、自分の意見を曲げず言い争い、けんかになってしまいました。
それを聞いていた王は答えました。
「けんかはやめなさい、静かにしなさい。皆さん。あなた方の話が食い違っているのは、あなた方は、その生き物のそれぞれちがう部分を触っているからです。」
さあ、みなさん。6人の盲人はどんな生き物を触っていたか分かりますか?
続きを聞いてください。
王様は言いました。「あなた方は、ゾウを触っていたのです。ゾウは、あなた方の言う特徴を、全て備えているのです」「自分の意見だけを言って人の話を聞かないのはよくありません。みんなの話を聞いて、その様子を想像することが大切です」
「そうじゃないと、真実のことが分からなくなってしまいます。」
 これは、<群盲、象をなでる>というお話です。

 このお話の教訓は、真実には様々な側面があり、解釈も様々。自分が本当に正しいと思っていても、実は全体の一部であり、全体の把握には至っていないケースがあるということです。
 学校でも家庭でも同じようなことがあると思います。
学校では、お友達の意見をよく聞いて、「なるほど、そういう考え方もあるのか」「わたしは、こう思ったけど、どうしてあの子はそう言ったのかな」と考えることが大切です。
自分の意見だけにこだわってしまうのは、レベルが低い、視野がせまいといいます。
お家では、「ぼくはこう思ったけど、どうしてお母さんはこう言うのかな」「こうした方がいいと思うけど、なぜ妹はこんなことをするのかな」と想像することが大事です。
もう一度、自分の判断や考えを見つめ直してみる必要があるということです。自分勝手な思い込みが原因のトラブルは避けたいですね。自分の気持ちをコントロールして生活しましょう。
 瞑想をしたり、7秒ゆっくり息をすって7秒で息をはく呼吸をしたりして、ゆったりとした気持ちで生活することが、思いやりの心を育てることになります。
 のこり、7日。人のために思いやりの心ある師勝西小の子になってくださいね。
これで校長先生のお話は終わります。

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