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師勝西小 合言葉 「あ」あいさつを大切にする 「い」いのちを大切にする 「ち」ちえを育む

20220901 始業式のお話

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 42日間の夏休みも終わりました。短かったかな、それとも長かったかな、
 今日から2学期がスタートします。夏休みは充実していましたか。
 校長先生は1学期終業式のとき、サイからゾウのお話をしました。覚えていますか?
この夏は3年ぶりに行動制限のない夏休みでした。先生は、福島県にある野口英世の記念館へ行ってきました。小学校4年生の時に、読書感想文に書いた野口英世をもう一度調べたかったからです。みなさんの中にも読んだ人がいるかもしれませんね。
 野口英世は貧しい農家に生まれ、1歳でいろりに落ち、左手に大火傷を負ってしまいました。指がすべてくっついてしまいますが、そのハンディキャップを克服してほぼ独学のみで医師となり、さらには細菌学者として一時は世界的な名声を得ました。
21世紀の現在に至るまで、日本では子供向けの偉人伝が多数刊行されており、医学研究者としては非常に知名度が高い人です。もうすぐ変わってしまいますが、2004年より発行されている千円札の肖像画にもなっている人です。知っている人も多いと思います。
 英世の言葉に「努力だ、勉強だ、それが天才だ。誰よりも、3倍、4倍、5倍勉強する者、それが天才だ。」という言葉があります。また、ナポレオンは三時間しか寝なかったといって、寝ずに研究をした努力の人でした。4年生の時感動したのを覚えています。
 この夏、校長先生も、おいしいもの食べるゾウ。英語の勉強するゾウ。本を10冊以上読むゾウ。と決めました。おいしいものは、東北の伊達政宗も食べたというずんだ餅を食べました。とても美味しく感動しました。英語の勉強するゾウは、毎日英語を聞いています。本を10冊以上読むゾウは残念ながら、8冊までしかできなかったので今も読んでいます。
 2学期が始まり、まだ コロナが広がっています。中には、風邪みたいだから大丈夫だという人もいます。しかし、そうではなく重症化する人や亡くなってしまう人、後遺症といってずっと頭が痛い人や咳が出ているも子どももいます。

 今日、皆さんの元気な顔を見ることができて、私はとても嬉しく思います。
二学期は77日です。
 運動会や校外へ出かける行事、集団で行動する行事がたくさんあります。
 皆さん一人ひとりが、さわやかな返事や元気なあいさつができ、行事だけでなく毎日の生活の中にも感動する心をもつように、みんなで心がけていきましょう。
 これで、二学期の始業式のお話を終わりにします。

20220720 1学期終業式 校長先生の話

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 明日からは、 待ちに待った、皆さんが楽しみにしている夏休みです。
 すてきな思い出ができるといいいですね。
 夏休み中の「きまり」や「めあて」については、この後の交通安全担当の風岡先生や生活安全担当の大城先生の話をしっかり聞いてくださいね。担任の先生やお家の方としっかりと確認し、守りましょう。 
 それが、皆さん一人一人の命や健康を守ることであり、楽しい夏休みにするための基本となります。
 校長先生からは、2年前にお話した「サイとぞう」のお話をもう一度します。
 さて、校長先生も小学生のころ、夏休みが楽しみでたまりませんでした。
 ドラえもんの漫画をみたり、名探偵シャーロックホームズの推理小説を読んだり、虫を取ったり、友達や家族とプールに行ったりしました。
でも、2年前の夏休み、今の6年生が4年生の時、5年生が3年生。4年生が2年生、3年生が初めて小学校の夏休みを経験する1年生の時のことです。
 コロナのせいで、夏休みが8月8日から8月22日の14日間しかありませんでした。   
 日曜日が2回きたらもう2学期の始まりでした。校長先生は、今でも残念で悔しくてたまりませんでした。
 ところが今年は、42日間もあります。
思いっきり遊んだり、思いっきり勉強したり、自分で計画を立てて、普段できないことをしてみてください。そこで、「夏休みに心掛けてほしいこと」をお話します。
 それは、「犀(サイ)ではなく、象(ゾウ)になろう。」です。
 ここで言う犀は動物の犀ではありません。お家の人から「早く起きなサイ。」「勉強しなサイ。」「片付けなサイ。」「ゲームをやめなサイ。」と言われてしまう「〜しなサイ。」の犀です。
 お家の人から、叱られて指示されるのではなく、お小言を言われてしまうサイにならないようにしようという意味です。では、ゾウはどんなゾウだと思いますか?
 もちろん、象も動物の象ではありません。「早く起きるゾウ。」「勉強するゾウ。」「片付けるゾウ。」「ゲームをやめるゾウ。」という自分から「〜するゾウ。」の象です。
 校長先生も今年の夏休みの目標は、3つのゾウを決めました。本を10冊よりたくさん読むゾウ。英語の勉強するゾウ、おいしいもの食べるゾウ、と決めています。
みんなも目標を決めてくださいね。夏休み中は、お家の人から言われてからするのではなく。
 「自分の力でやり遂げるうれしさや自信」を感じてほしいと思います。
 師勝西小学校の皆さんならできると思います。ぜひ、頑張ってください。
 それでは、2学期の始業式に、どの子も元気で笑顔で会えることを楽しみにしています。これで校長先生の話を終わります。

20220704 朝礼の話 正義と勇気と責任感

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 校長先生は、君たちが大好きです。君たちには夢があり、希望があり、未来がある。グングン大空へ向かって成長する若い竹のような可能性がある、混乱と不幸のこの世界を、だれもが幸福を満喫できる理想的な社会に変えていけるすごい力がある。君たちには、この先どんな大変なことがあっても乗り越えて、たくましく成長していってほしいと願う気持ちで一杯です。
 今日は、昔、校長先生が5年生くらいの頃、尊敬する先生に教えてもらったお話をします。
 1年生から3年生には少し難しいかもしれません。5年生の校長先生は「今、ぼくたちにとって、何が最も大切だと思いますか」と聞きました。その先生は、こう教えてくれました「今、最も大切なもの、失ってはならないものは、生命を大切にした正義感だよ。誰が反対しようと正しいと信じたことはどこまでも貫いていけるような人になってほしいな。
 イギリスの有名な政治家にグラッドストンという人がいてね。彼は後に4回も首相になった人で、誰からも尊敬を集めた偉大な人なんだ。彼がイートン中学校にいた時、ある他の生徒が一人の教師を憎んで、学校でストライキを起こした。みんなを扇動して騒ぎを起こした。ところが、グラッドストンだけは、そんなことはストライキの理由にならないと言って、たった一人で反対したんだよ。「多数の意見には従うべきだ」と非難が彼に集中し、中には乱暴までする生徒がでた。でも、グラッドストンは最後まで主張を曲げず、ついにストライキを中止させた。
 多数決で決まったことは従うのがむしろ当然だけど、しかし、きちんと議論を尽くした後での多数決ではなかった。日本には、その場ですこしぐらい嫌だなとと思っても、何も言わず力の強い人から言われて、黙って従ってしまう「長いものには巻かれろ」という日本独特の考え方がある。これはよくない。校長先生もその時、「そうだな」と思い、そしてそれは悲しいことだとも思いました。
 これからの時代を背負っていく君たちは正しいと思ったことはどこまでも貫いていける人であって欲しいです。自分の主義、主張をどうどうと貫徹できる人こそ、人間として最も立派な人だと思うからです。
 次に、大切なのは勇気です。勇気と正義感は一体のものです。どれほど正義感が強くても勇気がなければその正義感を実現することはできません。グラッドストンもストライキを中止させることができたのは、彼に勇気があったからです。もし自分一人では心細いと思って、勇敢に反対意見を貫かなかったら、心の中でストライキに反対しても実際に中止させることはできなかったでしょう。  
 ただし、正義感のない勇気は単なる蛮勇(野蛮な勇気)というにすぎません。ストライキを起こした生徒も勇気があるといえばあるでしょう。しかしそれは間違った勇気であり、本当の勇気ではありません。先頭に立って皆をリードし、勇気があるように見える人がいるでしょうが、それが自分のためであったり、正しくないことのために皆を引っ張っていくのであったりすれば、決して勇気ある人とは言えないのです。
 この正義・勇気ということは責任感に通じます。深い責任感であればあるほど正義感が生まれ、勇気がわくといえるでしょう。クラスをよくしていこうという責任感が強い人は、皆で決めたことはきちんと守るものですし、クラスのことを率先してやるはずです。    
 そして、もしそれを破る人がいれば間違いを注意することでしょう。それは正義の主張ですし、その行動は勇気ある行動でもあります。責任感のない人は、正しくない行動をする人がいても、見て見ないふりをするにちがいありません。
 ところで、正義感・勇気・責任感と言ってもいろいろな種類があります。その中でも、校長先生は人間の生命をなによりも大事にし、守りきることこそ、最大の正義・勇気・責任であると思います。
 平和も幸福も、自由も、平等も、生命を最も尊厳なものと考え、人間性をすべてに優先して尊重するところに、どんなものにも壊されない固くて強い心の基盤になると思います。
 グラッドストンに負けないよう、この人にできて、皆にできないことはありません。生命を大切に思い、人のためにがんばる、師勝西小の子に育ってくださいね。

20220620 校長先生のお話 宇宙と時間

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 おはようございます。5年生は今週、野外学習のキャンプがあります。
 今日は、宇宙と時間についてお話したいと思います。校長先生は、みなさんが15年後・25年後に世界のリーダー・未来のリーダーになることをとても楽しみにしています。それは、何も他の国々や外国で活躍するという意味だけではありません。
 もちろん、地球という星に生まれた私たちです。宇宙船地球号に乗っているのと同じです。一つの船に乗っている人たちがけんかをしたり、船を汚したりしては困ってしまいます。だから、この地球号の上で戦争があったり、環境汚染があったりしては困るのです。ずっと続けて住みやすい星にしていこう、世界にしていこうという考え方を、何と言うか知っていますね。6月6日の朝礼でそのゴールのお話を紹介しました。
SDGsですね。さて太陽は東から昇って西に沈みます。そう見えますが実際は違います。
 わたしたちの地球という星は、毎日、コマのように一回転しています。これを自転と言います。
 コマのように回りながら、太陽の周りをぐるりと一周まわっています。これを公転と言います。
 昔の人は、自転で一回転するのを1日と決めました。公転を1年と決めました。1年で月が12回、満月になることから、1年を12の月に分けたのです。大昔、メソポタミアという所に住んでいた人たちが、最初に時刻(時を刻む)を決めました。1日を12に分けたのでした。そして、エジプトに住んでいた人たちが、1日を夜と昼に分けて、昼は12時間、夜は12時間で、1日は合計24時間になりました。これが1日はなぜ、24時間なのかの理由です。24時間は、地球という星の1日の一回転のことです。太陽が出て、沈みまた、出てくるまでです。
 宇宙には、太陽の周りをまわる星が他にもあります。8個ありこれを惑星といいます。惑星はそれぞれ自転をしています。太陽から近い順に、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星です。実際の大きさはこんなに違います。それぞれの自転にどれくらいの時間がかかるか、調べてみました。
 地球の1日を基とすると、水星は58日、金星は243日となり火星は同じく1日で一回転します。
 木星は10時間、土星は10時間、天王星は17時間、海王星は16時間で一回転するのです。
 この画面を見てみましょう。地球の一回転に比べ、火星はほぼ同じですが、木星の方はず いぶん早く回っていますね。地球に比べ、木星は倍近くの速さで一回転します。
つまり、地球の人と同じ人が木星にいるとすると、地球で1日過ごした時間は、木星では2日経っていることになります。
 同じように地球の人と同じ人が金星にいるとすると、地球で240日過ごすと、金星では、ようやく1日過ぎたことになります。金星の方から考えると、金星で3日過ぎたら地球では2年も経ってしまっていることになります。まるで浦島太郎の竜宮城での3日間が何年もたっていたかのようですね。
 一日とか一年というのは、星によって過ぎるのが違うのです。
 地球上で小学4年生は10歳ですが、木星上で小学4年生は24歳になります。でも金星では、生まれて15日目になります。
みんなが宇宙に出かける日は、そんなに遠くないです。今は、よく分からないかもしれません。
 未来は君たちのものです。そのためには、今は勉強が大事です。頭の中を鍛えることです。漢字が読めないと役立つ本が読めません。お手本になる本や図鑑や事典がたくさんあります。知らないことを知るのは楽しいです。計算ができないと長さや重さが分かりません。特にお金は困ってしまいます。英語や外国語ができないと他の国の人と言葉が通じません。でも心配しないで、アメリカでは3歳の子も英語を話すことができるのだから、君にできない訳がありません。できない、と思うことが自分をできなくするのです。
 何でもあきらめないで練習です。繰り返しの練習です。そして、学校でしかできない一番大切なことは、人となかよくする練習です。これが一番、難しい勉強です。思いやりです。
 知恵をうむために、本を読みましょう・知識を身につけましょう。勉強しましょう。
 みなさんにできないことはありません。世界のことを知り、知識を知恵にかえて、人のためにはたらく、師勝西小の子に育ってくださいね。
 これで校長先生のお話を終わります。

せかいを すくおう

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 校長先生は常々、君たちは世界のリーダーや未来のリーダーになってほしいと願っています。
 この写真を見て、どう思いますか?(この水を飲まないと生きていけないのです)
SDGsを知っていますか?SDGsとはSustainable Development Goalsの頭文字です。日本語にすると持続可能な開発目標(SDGs)のことです。
 これは、貧困、不平等・格差、気候変動による影響など、世界のさまざまな問題を、みんなで意識して考え解決し、すべての人たちにとってより良い世界をつくるために設定された、世界共通の17の目標です。今から SDGsについてできるだけ分かりやすく紹介したいと思います。 
 まず、SDGsは、いつ、どこで、誰が決めて、いつまでに達成する必要があるのでしょうか。 
 これは、2015年9月に、「国連持続可能な開発に関するサミット」が、ニューヨークで開催されました。ここで、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ(2030アジェンダ)」が、世界各国の政府によって決めました。この「2030アジェンダ」のなかに、SDGsの17の目標が示されています。これら17の目標を、2030年までの15年間で達成することを目指して、世界中で2016年から取り組みを始めています。6年生が1年生になった時から。1年生が生まれたころから取組み始めています。
 それでは、「持続可能な開発」とは、どういう意味なのでしょうか。「持続可能」とは、将来の君たちや君たちの子どものために、地球環境や資源が守られ、今の状態が持続できることです。
 また、「開発」とは、すべての人が安心して、自分の能力を十分に発揮しながら満足して暮らせることを指しています。では、SDGsで設定されている17の目標についてもう少しくわしく見ていきましょう。 
 目標1は貧困をなくそう、2は飢餓をゼロに、3は全ての人に健康と福祉(保健)、4は教育、5はジェンダー平等を実現しよう、6は水と衛生、安全な水とトイレを世界中に、7はエネルギーをみんなにそしてクリーンに、8は成長と雇用、働きがいも経済成長も、9はイノベーション、産業と技術革新の基盤をつくろう、10は不平等をなくそう、11は都市、住み続けられる街づくりを、12は生産と消費、つくる責任と使う責任、13は気候変動に具体的な対策を。14は海洋資源、海の豊かさを守ろう。15陸上資源、陸の豊かさも守ろう。16平和と公正をすべての人に。17実施手段、パートナーシップで目標を達成しよう となっています。SDGs では、17の目標が、どの程度達成できているかを確認するため、それぞれの目標に対するターゲット(指標)が定められています。ターゲットは全部で169個あります。
 では、17ある目標のうち、一番目の「目標1 貧困をなくそう」だけ今日はみていきましょう。
 世界中の、あらゆる形態の貧困を終わらせることを目指した目標です。世界には、1日約200円以下で暮らす極度の貧困の人たちが7億人もいます。では、クイズに挑戦しましょう。
 極度に貧しい人が暮らしている地域はどこでしょう。答えは、アフリカです。
 貧しい人たちを守る仕組みづくりや貧しい人たちが自然災害の被害にあうことを減らすことも「貧困」の目標に入ります。貧困とはお金がないことだけではなく、教育や仕事、食料、安全な水、病院がない、さらに自分の意見を自由に言えないなど、自分のもっている本当の力を生かせないことも含まれます。
 「世界ではどんな支援をしているのでしょう」自分たちで調べてみましょう。また、一日200円で暮らすってどんなことかイメージしてみよう。そして貧しい人たちを助けるために自分でできることは何か考えてみましょう。これまでSDGsについてさまざまな観点から説明をしてきました。
 2030年までにSDGsの目標を達成するためには、地球に暮らす私たち一人ひとりが意識して考え、行動を起こすことが重要です。
 たとえば、私たちの国、日本と比較したり、世界を調べ情報集めたり、それらの解決に関連するお話やイベントに参加したりする、またはSDGsに積極的に取り組む会社の商品を買ったりするなど、身近なところから行動を起こし、その輪を広げていくことが大切です。
未来のリーダーのきみたちはぜひ、自分から調べて、自分が2030年までに何ができるのか行動してほしいと思います。

20220523 朝礼の話 愛知の三英傑

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 未来のリーダーの皆さんも毎日、がんばっていますね。今日は、あいちの歴史について三人のお話をします。あいちの歴史のリーダーと聞いて、みなさんは誰を思い浮かべますか?ヒントは戦国時代の人たちです。三人います。この人たちを知っていますか?
 一人目は、織田信長です。二人目は、豊臣秀吉です。三人目は徳川家康です。
一年生の人も、この三人の名前は憶えてくださいね。この人たちは、三英傑と言って全員愛知県で生まれました。三人の小さい頃のお話をしたいと思います。戦国時代、愛知県が尾張の国と三河の国に分かれていた頃のお話です。
 一人目の織田信長は、1534年6月に生まれました。信長の父は尾張の清洲城にすむ大名でした。6歳から15歳くらいの信長は、手のつけられないわがまま者でした。名前を吉法師といい、赤い糸で髪の毛を結んだり、町の中を、もちや瓜などをむしゃむしゃと食べながら歩いたりするので父親の家来から「どうも若様は、気がおかしい(うつけ)ではないか」と言われたりしました。
しかし、弓・やり・武芸には熱心で鷹狩りや水泳も得意で野山を駆け回っていました。
16歳の時、父の葬式で、信長は腰に縄をまいて刀を差し、髪をボサボサにして、ハカマもはかず、のっそり現れ父の位牌の前に立ち、線香の灰をガバッと手でつかみ投げつけたのです。
信長が自分の気持ちを押さえることができるようになったのは20歳くらいと言われています。
信長が21歳のころ、信長のぞうりとりをしていた木下藤吉郎秀吉と出会いました。
 二人目の豊臣秀吉は、1537年1月に尾張の国、今の名古屋市中村区で生まれたと言われています。小さい頃の名前は、日吉丸と言い、信長の3つ年下になります。15歳くらいで家を出て、ぬいもの針売りをしてあちこち歩きました。武士になりたい、と思った秀吉は信長のぞうりとりになったのです。秀吉18歳のときでした。頭の回転もはやく、すばしこい秀吉は、短気な信長に気に入られました。ある雪の日、信長のぞうりを懐に入れて温めたのもこの頃です。
新しい工夫を取り入れ、お城を二日間で直したり、寒い日のマキを使う量を半分にし、変わらず温めたりするなど知恵をだし。信長を驚かせ、たいそう気に入られました。
 三人目の徳川家康は、1543年1月に三河の国、岡崎で生まれました。小さいときの名前は竹千代と言い、6歳で今川家に人質で行く途中、織田家にさらわれ、8歳で今川家の人質と交換されました。
6歳で織田家の人質になった時、信長に会っています。信長15歳の時でした。
竹千代は、ある時、たくさんの子どもたちが川を挟んで二つに分かれて石合戦をしていました。一方は小勢で半分しかいませんでした。見ていた者は、大勢の方が勝つのが当たり前だと言いました。しかし、竹千代は、人数が少ない方が一心に戦うから、団結力もあり、その方が勝つだろうと言いました。はたして、その通りになりました。家康の少年時代は、信長と違ってわがままどころではありませんでした。人質としてよその家に暮らして、何事もがまんし、短気をおこさない性質は、きっとこの頃につくられたのでしょう。岡崎城にもどることができたのは15歳の時でした。
 三人の子ども時代のお話をしました。さて、ここでクイズです。
家康が6歳の時、つまり小学校何年生でしょうか?答えは、1年生ですね。
第2問、家康より6歳年上の秀吉は12歳ですが、何年生でしょうか?6年生ですね。
秀吉より3歳年上の信長は、15歳です。今の中学3年生になります。
つまり、1年生の子が家康、6年生の子が秀吉、そして中学3年生が信長になるのです。
 今日は、愛知県の歴史に残る三人の小さい頃の話をしました。みんなと同じ人間です。
歴史にのこる、人のためにがんばり、信長のように武芸に励み、秀吉のように知恵をだし、家康のように我慢強く、先を考える師勝西小の子に育ってくださいね。

20220509 朝礼の話 八犬伝とドラゴンボール

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 このシルエットは何の影だか分かりますか?そうです。ドラゴンボールの孫悟空ですね。
 ドラゴンボールは、鳥山明という作家が考えたお話です。鳥山先生は日本を代表する漫画家です。お隣の清須市に住んでいて、そこから世界に漫画やアニメーションを生み出しています。
 ドラゴンボールは、多くのみなさんが知っていると思いますが、簡単に説明すると、世界中に散らばった七つの球をすべて集めると、どんな願いも一つだけ叶えられるという秘宝・ドラゴンボールと、主人公・孫悟空(そん・ごくう)を中心に展開する「冒険」「夢」「バトル」「友情」などを描いた長編漫画です。
 お話の始まりは、地球の人里離れた山奥に住む尻尾の生えた少年・孫悟空はある日、西の都からやって来た少女・ブルマと出会います。そこで、7つ集めると神龍(シェンロン)が現れ、どんな願いでも一つだけ叶えてくれるというドラゴンボールの存在を知ります。さらに育ての親である孫悟飯の形見として大切に持っていた球がその1つ「四星球(スーシンチュウ)」であることを知り、ブルマと共に残りのドラゴンボールを探す旅に出るところから物語は始まります。
 このお話は、1984年に集英社から初めて連載されました。今からちょうど38年前になります。
 校長先生が大学生のころに初めて読みました。初めて読んだとき、小学4年生の時に読んだ本を思い出しました。それは、「西遊記」と「南総里見八犬伝」というお話です。
 「西遊記」はみなさんもよく知っていると思います。中国が唐という時代にお坊さんの三蔵法師が玉龍という白馬に乗って、孫悟空・猪八戒・沙悟浄というサル・ブタ・カッパの仙人と一緒に今のインド天竺までお経を取りに行くお話です。その途中、火焔山や牛魔王、金角大王や銀角大王が登場し、行く手を邪魔するお話です。この主人公の孫悟空を思い出しました。
 もう一つ「南総里見八犬伝」は、江戸時代の滝沢馬琴・別名曲亭馬琴という人が書いたお話です。日本の文学史上最大の長編小説と言われ、今から208年前の1814年、馬琴が48歳から76歳までの28年もかけて完成した98巻・106冊の大作です。
これは、南総里見家という今の千葉県里見家を舞台にしたお話です。里見家の姫・伏姫と神の犬八房が因縁により結ばれ、神の犬八房から8個の玉が飛び出します。その飛び散った8個の玉には、「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の文字が浮かび上がります。その玉をもった8人の犬士が関東のどこかに生まれてくるのです。その8人には不思議なことにある同じことがあるのです。それは体のどこかにボタンの花の形をしたアザがあります。さらに、犬の字を含む名字をもちます。「犬塚信乃・犬川荘助・犬山道節・犬飼現八・犬田小文吾・犬江親兵衛・犬坂毛野・犬村大角」。この8人が冒険と戦いをしながら里見家のもとに集います。そして、里見家の宿敵を倒すというお話です。
 小学4年生のとき、図書室から借りてドキドキしながら読んだことを覚えています。
仁・義・礼・智などそれぞれの意味のなぞ、8個の玉がそろったとき何が起こるのか、犬塚信乃の刀は村雨丸といってどんなものも切れる名刀などワクワクしながら読みました。
ドラゴンボールは八犬伝の8つの玉や西遊記がモデルになっていると思います。
本を読むことは、遠い世界の人々や昔の人と友達になることができます。いろいろな人の書いたものにふれることで、他の人の知識やしたこと・見たこと経験を自分のものとすることができます。
 自分にはない新しいものを、そこに発見することができ、幅広い考え方やいろいろなものの見方を身に付けることができます。今のうちにたくさんの本に触れ、たくさんの物事を知り、その中から自分の将来のやりたいこと、進むべき道を見つけてほしいと思います。
 鳥山先生も滝沢馬琴も皆さんと同じ人間です。この人たちにできて、みなさんにできないことはありません。本をたくさん読んで、人のためにがんばる、師勝西小の子に育ってください。

2022 校長先生のお話 任命式

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先週は児童会の任命式でした。今年の2月、多くの人が児童会役員選挙に立候補しました。
その時、立候補した人の話を聴いて、とても心強く感じたことがあります。どの子の言葉の中にも「私はこうしたい」「師勝西小学校をよくしたい」「みんなのために楽しい学校にしたい」という強い気持ち、意志を感じさせる言葉がたくさんありました。「こんなことをしていこうと思う」といった、やらされるのではなく、自分から進んで挑戦していくのだという決意を述べてくれました。
校長先生はとても頼もしく思いました。
先週、みんなが選んだ5人の方に任命状を渡しました。そのリーダーとして選ばれた人から力強い決意の公約がありました。でも「リーダー」一人では何もできません。その「リーダー」に対して、皆さんは「フォロアー」といいます。リーダーが頑張るだけではうまくいきません。皆さんが一緒にやっていくことが大切です。リーダーとフォロアーが力を合わせて進めていくことがとても大切になります。「新しい学校・学級づくり」のためにみなさんフォロアーが主役となって協力し、リーダーと一緒にこの学校をつくってくださいね。期待しています。
そして、今日は代表委員・学級委員・委員長の任命式でした。新しくリーダーとなった皆さんに任命状を渡しました。この「師勝西小学校」、特に「学級のみんなのため」に自分は何ができるのか考えて、それぞれが、がんばってほしいと思います。 
児童会役員、委員長、学級委員の皆さんは、自分の立場を自覚し、いっしょにいる友達と共に「みんなが気持ちよく過ごせる、楽しい学校」になるように、自分から進んで働き頑張ってほしいと思います。人のために「働くこと」がすべてを変えていきます。
 任命式にあたり、今日は「働く」についてお話します。
 学校はみんなの働きで支えられています。
 「はたらく」という字は漢字で「働く」と書きます。これは「イ+動く」となります。
イはにんべんと言って、人を表します。動くは、重いものを腕で持ち上げる様子からこの漢字ができました。働くとは、人のために動く、人のために行動するという意味です。
例えば、みんなが毎日清掃活動をすることで学校の「きれい」が保たれています。そして、美化委員会の人たちがみんなの集めたごみや草をまとめて回収し、決められた日に先生と一緒に地域のごみに出してくれることによって「きれい」が続き、みんなが気持ちよく生活できます。
放送委員は、朝の時間や給食の時間に、音楽を流し、アナウンスをして気持ちのよい生活ができるようにしてくれます。みんなの働きのおかげで、はた(まわりの人)をらくにしてくれています。 
言葉あそびでこのはたを楽にするから働くとも言い、これは大切な言葉だという人もいます。
師勝西小学校には11の委員会がありますが、それぞれ高学年の委員会の人たちの行動が「働き」が師勝西小学校を支えています。本当にありがとうございます。
 それはクラスにおいても同じです。クラスも係や当番活動、みんなの行動「働き」により支えられています。みんなの「働き」行動によってクラスの様子は変化します。
きまりを守ったり、協力したり、「大丈夫?」と声をかけたりするなど、みんなの行動によって、クラスも楽しくなったり気持ちよく過ごせるようになったりします。
新年度になり、今日は一人一人の「働き・行動」について考えてみてください。
そして任命したみなさん、みんなの行動がよい方向に進み、「みんなが気持ちよく過ごせる楽しい学校」になるよう、リーダーとして学校やクラスをまとめ、活躍してくださいね。

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学校行事
9/8 さわやかあいさつ運動(1,2組)
9/9 地域あいさつ運動
9/12 朝礼
口座振替日
北名古屋市立師勝西小学校
〒481-0004
住所:愛知県北名古屋市鹿田清水64番地
TEL:0568-23-5515
FAX:0568-23-5516