最新更新日:2024/09/20 | |
本日:10
昨日:164 総数:613380 |
20210720 1学期終業式 校長先生のお話すてきな思い出ができるといいいですね。 夏休み中の「きまり」や「めあて」については、この後の生活指導や交通安全の先生のお話をしっかり聞いてくださいね。担任の先生やお家の方としっかりと確認し、守りましょう。それが、皆さん一人一人の命や健康を守ることであり、楽しい夏休みにするための基本となります。 校長先生からは、「夏休みの思い出、昆虫にまつわる2つの話」をお話します。 校長先生も小学生のころ、夏休みが楽しみでたまりませんでした。 小学3年生のころ、虫取りが大好きでした。特に、セミはいろいろなセミを捕まえました。 ニイニイゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシを知っていますか。虫かごと虫取りアミをもって駆け回っていました。ニイニイゼミは二―二―と鳴き、小さく2センチくらいで比較的低い木の下の方にいたので捕りやすく、6月の終わりから7月の涼しい夏休み前に捕れたのです。一番たくさんいてとてもうるさいのは、アブラゼミです。5センチから6センチでフライパンに油をいれた時と同じようにジャージャーと鳴くセミです。ツクツクボウシは、8月の終わり、夏休みの終わりを告げるセミです。つくつくぼーし、つくしおーし、と鳴くのです。これも少し涼しくなってきたときです。 中でも、当時一番欲しかったのは、クマゼミでした。クマゼミは図鑑でした見たことがなく、7センチもある透明な羽の美しいセミでした。鳴き声はシャワシャワと鳴きます。でも、このセミは南の方の九州や沖縄という地面の温かいところしか幼虫が育たないので、このあたりには、いないと図鑑に書いてあり、がっかりしたのを覚えています。 ところが、30年たった時です。このあたりを散歩していると、あのクマゼミがたくさん鳴いているのです。どうしてだと思いますか?理由は、温暖化によって地面が熱くなってきたからでした。 でも。ニイニイゼミやツクツクボウシを逆にあまり見かけなくなってしまったのです。生態系が変わってきているのです。 二つ目は、蝶々です。みんなは「蝶道」という言葉を知っていますか。 小学校4年生のとき、蝶を捕まえるのが大好きになりました。アゲハ、カラスアゲハ、アオスジアゲハと捕まえるのに夢中になりました。そんなある日、気付いたのです、一度逃げられたアオスジアゲハがまた、もとの花の場所に戻ってくるのです。しかも同じ日陰の道筋を通ってくるのです。 それ以来、蝶の通る道筋に待ち伏せするようにしました。大人になってから調べてみると、それは「蝶道」といってアゲハにはよくある習性と書いてありました。空を好きなように飛んでいると思ったらちゃんと通る道があるのがわかりました。渡り鳥も飛行機も同じですね。決められた道、ルールがあるのです。 今日は、昆虫が教える温暖化から熱中症に気をつけてと昆虫の通り道から登下校は決まった道を通るについてお話をしました。 今週の金曜日から東京2020オリンピックも始まります。選手は一生懸命練習してきました。 みなさんも、記憶に残る夏休み、たくさんの思い出をつくってみてください。 それでは、2学期の始業式に、どの子も元気で笑顔で会えることを楽しみにしています。 20210712 朝礼の話 群盲象をなでる今日は、インドに伝わる、あるお話をします。 日本では、「クモの糸」を書いた芥川龍之介という有名な作家が「地獄変」という本の中でもふれている言葉です。 昔々のことです、目の見えない人たちのことを盲人といいます。ある日、6人の盲人が王様に呼ばれ「目の前の物に触り、それは何か答えてみよ」と言われました。 6人はおそるおそる、それに触り自信をもって答えました。 前の方にいた盲人は「太くて長いなあ。大きなへびですね」と答えました。 その横の盲人は「いや、こんなにも固い。これは大きなやりですよ」と答えました。 真ん中あたり3番目の盲人は耳を触りながら「これは、大きなうちわですよ」と自信まんまんに答えました。 その隣のお腹を触っていた盲人は「いやいや、これは大きな壁です」と答えました。 また、その横にいた盲人は「何を言っているのだ。太い太い柱ですよ」と答えました。 一番後ろ盲人は「いやとんでもない。細い、紐に間違いありません」と答えました。 みんな、自分の意見を曲げず言い争い、けんかになってしまいました。 それを聞いていた王は答えました。 「けんかはやめなさい、静かにしなさい。皆さん。あなた方の話が食い違っているのは、あなた方は、その生き物のそれぞれちがう部分を触っているからです。」 さあ、みなさん。6人の盲人はどんな生き物を触っていたか分かりますか? 続きを聞いてください。 王様は言いました。「あなた方は、ゾウを触っていたのです。ゾウは、あなた方の言う特徴を、全て備えているのです」「自分の意見だけを言って人の話を聞かないのはよくありません。みんなの話を聞いて、その様子を想像することが大切です」 「そうじゃないと、真実のことが分からなくなってしまいます。」 これは、<群盲、象をなでる>というお話です。 このお話の教訓は、真実には様々な側面があり、解釈も様々。自分が本当に正しいと思っていても、実は全体の一部であり、全体の把握には至っていないケースがあるということです。 学校でも家庭でも同じようなことがあると思います。 学校では、お友達の意見をよく聞いて、「なるほど、そういう考え方もあるのか」「わたしは、こう思ったけど、どうしてあの子はそう言ったのかな」と考えることが大切です。 自分の意見だけにこだわってしまうのは、レベルが低い、視野がせまいといいます。 お家では、「ぼくはこう思ったけど、どうしてお母さんはこう言うのかな」「こうした方がいいと思うけど、なぜ妹はこんなことをするのかな」と想像することが大事です。 もう一度、自分の判断や考えを見つめ直してみる必要があるということです。自分勝手な思い込みが原因のトラブルは避けたいですね。自分の気持ちをコントロールして生活しましょう。 瞑想をしたり、7秒ゆっくり息をすって7秒で息をはく呼吸をしたりして、ゆったりとした気持ちで生活することが、思いやりの心を育てることになります。 のこり、7日。人のために思いやりの心ある師勝西小の子になってくださいね。 これで校長先生のお話は終わります。 |
北名古屋市立師勝西小学校
〒481-0004 住所:愛知県北名古屋市鹿田清水64番地 TEL:0568-23-5515 FAX:0568-23-5516 |