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師勝西小 合言葉 「あ」あいさつを大切にする 「い」いのちを大切にする 「ち」ちえを育む

20230206 朝礼 校長先生の話

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 「人間が一番うれしいことはなんだろう? 長い間、ぼくは考えてきた。そして結局、人が一番うれしいのは、人を喜ばせることだということがわかりました。実に単純なことです。人は人を喜ばせることが一番うれしい」・・・やなせたかしの言葉から
 おはようございます。今日は校長先生の大好きな作家とその作品を紹介します。その人はやなせたかしさんです。
 校長先生は、どうして学校の先生を続けたいって思ったんだろう?何が楽しいんだろう?ってずっと考えていました。小学生・中学生の時、尊敬する先生に出会って「あんな先生になりたいな」と学校の先生になりました。
 でも、本当に先生として楽しいのはどんな時だろうってずうっと考えてました。その答えが出たのが「跳び箱を飛べない子が、出来るようになったとき」太陽みたいなその笑顔を見てうれしいって思いました。算数で「できた」「とけた」って喜んでいる子の笑顔を見たときうれしいって思いました。
 だから、やなせさんの「人は人を喜ばせることが一番うれしい」の言葉を読んだとき電気ショックのようにビビビッときました。ここで少し、やなせさんの人生を紹介します。
 やなせさんは、国語の教科書にも登場します。
 簡単にお話しすると1919年2月6日に東京で生まれました。今日が誕生日です。生きていれば104歳になります。新聞記者をしていたお父さんが5歳で亡くなり、母と別れ弟と高知県の伯父さん夫婦のもとで暮らしました。その後、東京でデザイナーになりますが、すぐに戦争にかりだされ、戦場にいくことになります。一日何十キロも歩かされたり、高熱にかかったりと大変な目にあいます。しかし、やなせさんが本当につらかったのは、食べるものがなく腹がへり、ひもじい空腹が一番苦しかったといいます。
 そして、戦争が終わって帰ってくるとたった一人の弟が戦争で亡くなっていました。絶望と悲しみにくれ、人は何のために生まれたのだろう?なぜ生きるのだろう?と悩みました。そんな時、道端でぼろぼろの服を着た兄と弟が一つのおにぎりを半分ずつ、ニコニコとほおばっているのを見たのです。「本当の幸せ、本当に強い人はおなかをすいている人に食べ物をあげる人だ」と「自分の分が減っても、人に喜びをあげる人だ、人を元気に生かす人だ」と気づいたのでした。その後も、漫画家になる夢をあきらめず、コツコツ続けました。どんな仕事も依頼があればして、「手のひらを太陽に」の歌も作詞しました。そしてついに54歳になって「あんぱんまん」を書いたのです。
 1973年のことでした。校長先生は10歳でした。顔を食べさせるなんてと、当時はいろいろな人が反対しました。でも、幼稚園の子や小学生の子どもたちから、そのキャラクターは大人気になっていったのでした。
アンパンマンの声を担当している戸田恵子さんは「アンパンマンは決して悪口を言わない」「バイキンマンのことをウザいとか、キモイなど悪く言ったことがない」とお話されました。これはやなせさんの考えだそうです。
 また、アンパンマンは、いきなりバイキンマンにアンパンチをしたりはしません。必ずバイキンマンや悪さをしている人に「やめるんだ」と注意し、説得警告をするそうです。その後、アンパンチをしますが、決して追いかけません。これもやなせさんの考えです。また、バイキンマンが困っているときは助けることもします。誰に対しても平等に助けるのがヒーローだからです。
 やなせさんの考えが形になって表れているのがアンパンの生き方です。
そんなやなせさんの言葉を紹介します。〇「絶望のとなりは希望です。」〇「生かされている」ことを知った時、生きる力がもっと湧いてくる。〇「チャンスは誰にでも平等にある。『どうせ、オレなんてダメだ』と言っている人は、チャンスをつかもうとしていないのではありませんか。」まだまだ、ほかに調べてみるとたくさんすごい言葉があります。
 今年2023年はアンパンマンが誕生して50周年になります。そのアンパンマンマーチには、やなせさんの気持ちが詰まっています。「そうだ うれしいんだ・生きる よろこび・たとえ 胸の傷がいたんでも
なんのために 生まれて・なにをして 生きるのか・こたえられないなんて・そんなのは いやだ!」
 アンパンマンは世界一弱くて、優しいヒーローだとやなせさんは言っています。そして、「そうだ おそれないで・みんなのために 愛と 勇気だけが ともだちさ・ああ アンパンマン やさしい 君は いけ!・ みんなの夢 まもるため」と優しい君は、だれもがアンパンマンと同じ優しいヒーローだといやなせさんは言っています。
 「人は人を喜ばせることが一番うれしい」 「ゴミだしたらお母さん喜ぶかな」「代わりに片付けたら妹は喜ぶかな」「これやったら兄ちゃん喜ぶかな」「くつそろえたら家族みんな喜ぶよな」と簡単なことでヒーローになれる。
 だから、アンパンマンは君だとやなせさんは言っています。本当の敵は「弱い心の自分」です。
 校長先生は、去年一年間たくさん師勝西小でアンパンマンの心をもった子に出会いました。野外学習で重いものをもってあげた子、修学旅行でやさしい言葉をかけている子、植物に声をかけ水をあげる子、低学年の面倒をみる高学年の子。車におじぎをする子、ろうかを静かに歩く子。元気よくあいさつしてくれる子。
 みんな同じく生きています。「生きているから、悲しいし、生きているから、うれしい」「時ははやく過ぎます。もう明けましておめでとうと言っていた一月は過ぎました。」「今を大切にし、自分に負けないで、いつも微笑んで生きる喜びをさがす」そんな師勝西小学校の人に育っていきましょう。

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