最新更新日:2024/06/14
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師勝西小 合言葉 「あ」あいさつを大切にする 「い」いのちを大切にする 「ち」ちえを育む

朝礼の話 天国と地獄の箸 0928

 今日は、校長先生が小さいころ、おじいちゃんから聞いたお話をしたいと思います。
昔、ある男がえんま大王様に会いに行き、天国と地獄というのは、どういう世界なのかと聞きました。すると、えんま大王様は、男に、天国のようすと地獄のようすをそれぞれ見せてくれました。
まずは地獄の部屋をのぞいてみました。すると、予想とは大違い!地獄のテーブルの上には、なんとおいしそうなご馳走がいっぱい!テーブルの真ん中の方には鍋があります。ごちそうは手では届きません。でも、一人一人の前には三尺三寸あるながーい箸があります。三尺三寸とは1mくらいのことです。この地獄では、ながーい箸で食事をしなければならない決まりなのです。
人々はながーい箸で、なべの中のごちそうをとって食べようとするのですが、あまりにながーいので、どうしても自分の口にごちそうがとどきません。そうですよね、皆さん。考えてみてください。(地獄の絵1)1メートルもある長い箸なのですから自分の口にはなかなか入りません。それでみんな、何も食べられずおなかをすかせ、自分の好きなお料理を先にとられてなるものかと喧嘩ばかりして、イライラして当たり散らします。「それは俺が食べるのだ!邪魔するな」「何を言うか!俺が先だ」「うるさい!」「なんだと!」結局、地獄の部屋の人たちは、ガリガリに痩せて、目は血走り、互いを押し合い、ののしり合い、いつまでもだれも食べることができずにいるのです。
えんま大王様は、次に天国の部屋を見せてくれました。天国も食事の時間でした
びっくりしたことに、天国の部屋の中は地獄の部屋と全く同じです。真ん中の大きなテーブルに はおいしそうなたくさんのお料理と鍋。そして1メートル以上もあるながーい箸。天国でも、ながーい箸で食事をしなければならない決まりなのです。しかし、天国の人々は、おだやかな顔をして楽しそうにごちそうを食べていました。けんかもせずに見事においしいお料理をいただくことができたのです。さあどうしたと思いますか。皆さん、少し考えてみてください。(間)どうですか。  
天国では、どうやってたべていたのでしょうか?そうです。(天国の絵2)ながーい箸で、おたがいに仲良く他の人とごちそうを分けあっているのです。天国の人たちは、自分の箸を自分が食べるために使ったのではなく、人に食べさせてあげるために使ったのです。「あなたは何を食べる?はい、どうぞ」「次は交代して、はい、どうぞ」というように。目の前にあるおいしい料理を長い箸でつまんでは目の前の人の口に運びます。お料理はすっかり人々の口に入っていきました。みんな満足。幸せそうな表情で食事を終えることができました。天国の人たちは、自分のおなかがすいていることよりも、まず、目の前にいる人のことを考えて、その人の口にお料理を運んであげたのです。地獄の人にとっては邪魔な長い箸も、天国の人たちにとっては有り難い道具だったのです。知恵ですね。
二つの部屋を見た男はこう言いました。「なるほど、よく分かりました。全く同じようなことでも、心の持ち方一つで天国にもなるし、地獄にもなるのですね。」と。
天国と地獄の分かれ目は、「自分さえ良ければ、人の事なんてどうでもいい」という考えを持つのか「まずは、相手のことを大事に」という考えを持つのかで決まるのです。
みなさんも自分のことばかり考えて、人のことは考えずに言ってしまったり、行動してしまったりすることがありませんか?今、国同士の争いがあるとか、人間同士が憎しみ合っているというニュースがたくさんあります。そんなときでも、相手のことを思いやって生活できれば、そんなことはなくなるんじゃないでしょうか。相手のことを思って生活することで、みんなが幸せになれると思います。まずは、小さくてもよいので自分ができることをやっていきましょう。
 「相手への思いやりの心 ちえをだす 師勝西小」をみんなでつくっていきましょう。

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