最新更新日:2024/04/24
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師勝西小 合言葉 「あ」あいさつを大切にする 「い」いのちを大切にする 「ち」ちえを育む

人権講話 20211129

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おはようございます。
12月4日から12月10日は、人権週間です。
人権の反対になる言葉は、いじめです。いじめは絶対にあってはいけません。
さて、いつも人権を大切にしていると思いますが、もう少しやさしい言葉にすると人権とは、人の幸せのことです。世界中のどんな人も、どんな子も人は幸せになる権利があるのです。
昨年もお話をしましたが、一年生は聞いていないのでもう一度同じ話をしたいと思います。
一万円札の肖像画になっている人、福沢諭吉は、慶応義塾大学を創設し、近代教育を発展させた日本を代表する偉大な先生です。先生は毎朝、食事のときには子どもたちに教訓「ひびのおしえ」というお話をしていたそうです。その中に「桃太郎」についての話があります。
桃から生まれた桃太郎がイヌ、サル、キジをお供にして鬼ヶ島に鬼退治に行き、金銀財宝を持って帰ってくるという昔話は皆さんもよく知っていると思います。
でも、違うのです。福沢諭吉は、「桃太郎が家来を引き連れて鬼ヶ島に行き、鬼たちの宝物を奪うのは悪いことではないだろうか」と言うのです。「過去にどんなことがあったかはともかく、今は鬼たちのものである宝物を桃太郎が刀を振り回し、暴力をもって奪い取るという行いは正しいことなのでしょうか」と言うのです。皆さんは、どう考えますか?このことを題材に桃太郎伝説のある岡山県の中学校でも鬼の立場で考える授業がありました。では、皆さんも想像をふくらませて考えてみてくださいね。
これは、鬼ケ島に伝わるお話です。「昔昔、満月の日のことです。幸せにのんびり暮らしていた鬼の島がありました。みな平和に楽しく大人も子どもも暮らしていました。ところが突然、見も知らない男がやってきたのです。男は成敗すると叫んで暴れまわりました。しかも、牙をむいて吠えるイヌや鋭い爪でひっかくサル、とがったくちばしでつついてくるキジを連れてきた男は、長い刃物を振り回し、暴れて宝を出せと言うのです。中には、けがをする鬼もいました。危ないので仕方なく心優しい鬼たちは相談して、宝物をその男に持たせて帰ってもらいました。その男の名前は桃太郎といいました。」これが鬼ケ島に伝わるお話です。
 どうでしょうか?「鬼にも子どもがいたとしたら、お父さんやお母さんが殺されそうになったら、どんな気持ちになるでしょうか。」「桃太郎は、鬼の子もいるそばで、鬼たちを成敗したのでしょうか」とか、「鬼を悪者と決め付けてしまったことが鬼退治の出発になっているけれど、そもそも鬼は悪者だったのでしょうか」ということです。桃太郎は、鬼が強奪していったといわれていた宝物を取り返しに行くわけですが、おそらく同じ様な理由で今度は鬼の子が大きくなって桃太郎に強奪された宝物を取り返しに行くことになるでしょう。こうなると強奪の始まりはどちらだったのか分からなくなってしまいます。こうしてお互いに強奪が何度も何度も繰り返されてしまいます。相手の立場になって考えることは大変難しい事かもしれません。しかし相手の立場に立ってみることが出来れば目の前にある事柄も風景もまったく違うものに見えてくるのではないでしょうか。これはどう見えますか?おばあさんに見えますか?それとも女性が後ろを振り返っているように見えますか?物事は、自分だけの考えではなく、いろいろな人の立場から考えることが大切です。
どのクラスも人権週間の今だからこそ、相手の立場にたって「こんなことしたら喜んでくれるかな」「こんなことしたら笑ってくれるかな」「楽しんでくれるかな」と考えて言ったり、実行したりしてみましょう。みんな同じ幸せになる権利があるのですから、人をいじめたり、人の悪口を言ったりする低いレベルの人間ではなく「相手の立場になれる 人権レベルの高い 師勝西小」をみんなでつくっていきましょう。

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